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[3153] いろいろ 投稿者:アナーキャ 投稿日:2015/12/22(Tue) 23:55  

すぅさん、確かにそのサイクルはありますねえ…。
戦国期の秀吉も、なんか南蛮渡来とかあって俺ら世界最強だよな、
という勘違いもあって朝鮮半島に攻め込んでますしね…
(まあ事実、ある程度までは強かったんですけど)
鉄砲伝来から朝鮮の二回の役までがざっと50年、明治維新から日中戦争までがざっと70年で、
どうも100年我慢しなさい、というのができない民族性なのかもしれませぬ。

りんごさん、フィリピンはアメリカ陸軍、もっとハッキリ言ってしまえば、
マッカーサーの庭でして、そんなところの魚雷を集積したという話を私は知りませぬが、出どころは何でしょう?

兵器の信頼性については、実戦経験不足というのはその通りですね。
ただし、日本側の兵器の信頼性が高かったというわけでもないですけども…


[3152] 米海軍の魚雷 投稿者:りんご 投稿日:2015/12/22(Tue) 12:30  

お久しぶりですアナーキャさん。

「日本軍の攻撃はフィリピン」と予想していた米海軍はフィリピンに魚雷を集積し備えていた。しかし、真珠湾奇襲により太平洋艦隊が行動不能に陥り、フィリピンに集積してあった魚雷を搬送できなかった事が初期に米潜水艦の行動を制約したと考えていました。

また、太平洋戦争勃発より10年前から戦争状態であった日本軍と軍縮により準備不足の米軍、兵器の信頼性もそのあたりの要因が大きいと考えているのですが、どうでしょうか?


[3151] インスパイア系の国 投稿者:すぅ 投稿日:2015/12/22(Tue) 10:26  

技術文化に限らず日本全体の文化としてのパク…基、優れたものを積極的に取り入れることがありますよね。
歴史を大まかな流れで見ても
やべぇ俺たち遅れてる

先進国に追いつけ追い越せ、とにかく参考にし続けろ

ついうっかり追いつけた(気になってしまう)

俺たち最強!!!(とついうっかり思ってしまう)

独自路線を歩んで迷走

ある時諸外国にぼこぼこにされる

一番上に戻る
というループがあるように思えます。

縄文→弥生で諸外国に感化され
飛鳥で独自路線を行き白村江でぼこぼこにされ、
奈良でやっぱり強い国に習わないととなり
平安〜室町途中で独自路線を行き(その間まぐれで外国に負けずに済んじゃう)
戦国で最新技術を知り
それでも江戸幕府は独自路線を行き
幕末にあわて
懲りずに昭和初期に独自路線を行き
戦後に慌てる
みたいな流れができてると思うのです。
近年は技術革新等でそのループは速まっていますが。

そしてそれはお隣のとても大きくて強い大陸の国の政治の動乱に大きく影響されているんですよね。

という私独自の歴史観でした。


[3150] 「夜の着艦 in 珊瑚海」での月の状態 投稿者:A-11 投稿日:2015/12/22(Tue) 00:12  

興味深く読ませてもらっています。

「夜の着艦 in 珊瑚海」
で月が雲に隠れている可能性が気になったので、手元のプラネタリウムシミュレータ
http://www.stellarium.org/
で1942年5月7日の月の状態を目視してみました。
月齢22日くらいで、午前11時ごろから午後11時ごろまで沈んでいるようです。
結論としては、
「月のない真っ暗な夜だった」というアメリカの報告書は正しかった。
だけの話ですが、何か参考になれば幸いです。


[3149] いろいろ 投稿者:アナーキャ 投稿日:2015/12/21(Mon) 23:31  

すぅさん、確かに空母母というべき存在がイギリスですね。
日本の場合、19世紀末の幕末から20世紀まで、下手をすると今でも、
人が完成させたものをパク…参考にする、というのが技術文化の根幹でしたから、
ああいった試行錯誤が面白おかしく感じるのだと思うのですが、
本来なら、イギリスやドイツ、一部アメリカの狂気の実験兵器こそが
進歩と進化の正しい形なのかなあ、と最近は考えてます。
限度はあると思いますけどね(笑)。

ドーントレスのはダイヴ フラップと言うんですが始動スイッチはあってその開閉は手動です。
ただし角度設定がどうなっていたかは、ちょっとわかりませぬ。

くさのさん、あ、日本に来てるんですね。
最初のは私が小学校2年生くらいの時で、さすがに見に行ってませんが、
アメリカでも誰もヒットすると思ってなかった、という話もあるので、
日本公開まで時間がかかったんでしょうかね。

ご覧になるなら、帝国の逆襲の最後とジェダイの復讐の冒頭の砂漠シーンを観て行くといいと思われます。
人類史上、最も地味な主人公用メカの新旧交代をやったのが初期3部作のスターウォーズですが、
そのマニアックな間隙を突いて妙な伏線を張って来ます、今回の新作。
本国のマニアとかは、見た瞬間、気が付くのでしょうけど…。
そもそも、あの人のも同じ形なんですよね、実はあれ。


[3148] スター・ウォーズ 投稿者:くさの 投稿日:2015/12/21(Mon) 18:09  

本日新宿に眼鏡を買いにいったついでに、歌舞伎町の東宝シネコ
ンに行ってみましたが、タッチの差でスター・ウォーズのチケット買えませんでした。

現在は東京では日劇がスター・ウォーズの聖地とされているそう
ですが、私が第一作を観たのは、当時都内最大のスクリーンサイズを誇っていた今は亡きテアトル東京でした。また、当時は世界同時公開ではなく、アメリカより1年も遅れての公開で、わざわざアメリカまで観に行った人も結構いたようです。


[3147] えげれすの空母 投稿者:すぅ 投稿日:2015/12/21(Mon) 15:19  

蒸気式カタパルトやそもそも空母と言える空母自体もイギリスが作ったりしてますよね。一方で縦索式のアレスティングワイヤーや多段式飛行甲板など、一体どうしてこうなった、みたいなものも多くあるのがイギリスの空母という印象です(笑)多分思いついたものをとりあえず作ってから考えるスタンスだったのでしょう。その結果、実戦に適したものが淘汰されて残っていく辺りはさすがダーウィンの国だと。もっとも実戦で試してるのはもっぱら日米なんじゃないかと思ったりしますが。大戦中最後までソードフィッシュ乗っけてたのもその試行錯誤の一環だと考えたいです(笑)

米軍のフラップ兼ダイブブレーキはアレはまさか自動で動かないですよね?さすがに当時なら主導だと思いますが。。。まるでフラッペロン的な発想で結構好きです。


[3146] ネタばれ 投稿者:アナーキャ 投稿日:2015/12/21(Mon) 13:23  

そうだ、新作スターウォーズについて、一つだけ追記。
“あの”ライトセーバーの形、ちゃんと確認しませう。
できれは旧作3部作エピソードIV〜VIを見て、再度確認した方がいいと思います(笑)。


[3145] いろいろ 投稿者:アナーキャ 投稿日:2015/12/18(Fri) 23:08  

くさのさん、ああ、源ちゃんとかが…ねえ…
確かにパイロットにしてみれば、翼が畳めようが畳めまいが興味はないでしょうね。
もっとも実はアメリカもそう大差はなく、グラマンがF4Fの主翼を折りたたんだのは
イギリス海軍の要請ですから、後の斜め甲板の発明とか、
実戦では全くパッとしないのに、あの国は空母の
発達史に意外に重要な位置をしめてますね。

名捨てさん、そもそも世界中に植民地を持ってるイギリス、
大西洋と太平洋に艦隊を持つ必要があるアメリカ、
それに比べりゃ日本なんてあれで十分だろう、と私なんかはずっと考えております(笑)


[3144] 軍縮会議 投稿者:名捨て 投稿日:2015/12/18(Fri) 20:06  

>対米、対英7割のつもりが6割という数字にされて
>しまった1割削られた…

冷静に考えると、対GDP比で考えると「対米6割って、日本無茶しすぎだろ」ということになりますね…
逆に考えるとアメリカはそこまで軍備増強していなかったとも言えるけど…


[3143] 折りたたみ 投稿者:くさの 投稿日:2015/12/18(Fri) 11:14  

日本の場合、結構現場の意見が重視されるので、艦上戦闘機に折
りたたみ機構が要求されなかったのは、そのあたりがあるのかな
とも思います。

指揮官とすれば、性能の良い戦闘機20機と、やや性能の劣る30機
どちらが良いかと言われれば、30機をとりそうですが、パイロッ
トの立場では、性能が劣るのは嫌でしょう。

特に当時は集団空戦に適していない3機編隊構成ですから、個別
性能がより重視されたのかなと思います。適切なバラスト積ん
で、模擬空戦でもやってみたら良かったのでしょうけどね。


[3142] いろいろ 投稿者:アナーキャ 投稿日:2015/12/16(Wed) 23:21  

すぅさん、777と787の主翼はガッチャマンが武器にしても違和感ないくらい妙な形状なんですが、
(最近、あれって現代に復活した三日月翼のような気がしてますが…)
さらに翌端折り畳みまで可能となると、この先はぜひ人型ロボットへの変形を期待したいところです…

ライノさん、まあ、偵察機の場合、その訓練をやってなかったと思われるのが問題なんですが(笑)…。
アメリカ人はローマ人と並んで、マニュアル作りが上手い連中ですから、
国家総動員になると、必要な人材をどうやって育てるかというのも見事にマニュアル化していて、
当時の急降下爆撃隊の教科書や教育映画を見ても、よくできてるなあ、と感心します。
ただし、この点、負けたドイツも意外に頑張ってるんで
(ドイツ語は読めませんので英語に機械翻訳して読んでますが)
結局、戦争は金があるやつが勝つのかなあ、とも思ったりします(笑)。


[3141] 日米技量比較 投稿者:ライノ 投稿日:2015/12/16(Wed) 22:28  

日本海軍の、職人芸的な技量は
ロンドン&ワシントン海軍軍縮会議の結果だと
思ってます

対米、対英7割のつもりが6割という数字にされて
しまった1割削られた…
その差を埋めるには
訓練、猛訓練そのまた更に訓練
という発想になってしまったと
思います

友鶴事件、第四艦隊事件もこの時期の事ですし
いくらアメリカが太平洋&大西洋両艦隊と二つに別れてるとは言え
今のままでは……
仮想敵と一回戦しかまともに出来ないと
思ったのではないでしょうか??
「訓練に制限なし」と聞こえのいい言葉で
国家財政破綻寸前の予算や増強不可能の艦隊事情
全てに蓋をしてしまったような気がします

国家総動員戦となってしまった
二度の大戦のうち日本海軍は
一回目は不戦勝みたいなものですからね
そのあたり
いまいち詰めが甘くて
現状の問題点を先送りする体質は
日本人気質の悪いとこではないでしょうか

掲示板のみなさんの意見や
今回の日米空母戦記を読ませて頂いて

童話のうさぎと亀のような話を思い出してしまうのです












[3140] 折り畳み 投稿者:すぅ 投稿日:2015/12/16(Wed) 09:40  

確かに零戦はどこかに切断線入れたら大変なことになりそうです。が、艦載機なんだから「最初から折りたたむ前提」で設計すればよかったのに。などと後の時代のよくわかってない私はいう訳です(笑)当時の艦載機だとF4Fも最初は折り畳みは無かったですね(F2Aは折りたたんでた気がしますが)。

そういえば、昔B777の主翼を折りたたんで地方空港でも効率よく運用しようみたいな話がありましたね。ってのを思い出してちょっと見たら、新しいB777Xなる飛行機には翼端折り畳み機構がつくんですね。。。ボーイング社のこだわりがよくわかりませんが(笑)


[3139] アメリカの船 投稿者:アナーキャ 投稿日:2015/12/15(Tue) 23:13  

すぅさん、まさにその通りで、今回の記事のためにいろいろ調べたんですが、個人の技量差が出てるなあ、と思います。
個人の技量差をなくすことはできませんが(能力の低い人間ほど自覚が無いので修正はされない)
それをある程度埋めるのが訓練でして、この辺り、アメリカのパイロット育英システムは、
ずば抜けた人間なんていらない、その代わり、皆平均レベルまで持ち上げよ、というものになってます。
逆に個人の神業、職人技をありがたがってたのが日本なんですが、よくよく考えると、
通常の現在の義務教育の内容とかでは、日米が逆だよな、と思ったりもしてます。
興味深い点ではありますが…。
零戦の場合、あの主翼構造のどこかで折りたため、と言われても、
どこに切断線を入れようが、空中分解一直線のような気がします…。

ライノさん、初めまして、ですよね?
艦戦系は私はシロウトなので、それをやるには相当な勉強が要りますね…。
戦争直後、ルメイの空軍に押されて、空母の上からV2ミサイルを運用しようとか、
潜水艦からV-1飛行爆弾飛ばしちゃえ、とか考えて時代の
アメリカ海軍とかの話は、一度やりたいとは思ってるんですが…



[3138] 期待など 投稿者:ライノ 投稿日:2015/12/15(Tue) 13:10  

毎回楽しく拝読させてもらっております

日米空母戦記を鋭い視点で多角的に
記述されているのに驚いております
もし、次回のネタとして
迷走するアメリカ海軍の建造史などをとりあげて
貰いたいと願っております

特に戦後(冷戦終了あたりから)の迷走ぶりは
空軍の制空戦闘機並なので

ぜひ期待しております


[3137] 索敵は才能? 投稿者:すぅ 投稿日:2015/12/15(Tue) 12:03  

索敵で日本軍がドンピシャな位置を報告したのは3座の艦攻なのもあるかもしれませんが、依然おっしゃっていた通り、ある程度個々人のセンスがかかわってきていたのかもしれませんね。そういった訓練がなくともきっちり報告していることもあったりするわけで。

零戦の主翼の折り畳みは小さめの空母のエレベータに乗せられないからと聞いたことがあります。だからといってちょこっとだけ切る辺りが泥縄感を満載していますよね。。。まぁ強度的にも主翼の折り畳み機構は不利になるはずなので、できることならこんなもんつけたくないというのが設計者の本音なのかもしれませんが。グラマン鉄工所との思想の違いも面白いです。


[3136] 快調でないロプロス 投稿者:アナーキャ 投稿日:2015/12/11(Fri) 23:32  

21世紀のこんだけ複雑な世界経済の中で、GDPで世界5位以内の先進国の空軍が壊滅する、
というような戦争が起きたなら、どっちにしろ最後は原子力兵器オチしか残ってないような気がするので、
意外に心配はない(?)ようにも思います(笑)。
ボイドは18歳、高校卒業直後に徴兵されてるので、あれらの運用の対象外でした。
ついでにボイドはパイロットコースを希望しながら“才能が無い”というスゴイ理由で(笑)これを拒否されてます。
その結果、ボイドの日本時代が始まるわけですが。
彼がパイロットとしての才能を開花させるのは一度除隊した後で、
再度、自分の意志で軍隊に戻って来てからなのです。


[3135] 個人的にはSBDとかA-1とかJu87とか彗星とか 投稿者:やまねこ 投稿日:2015/12/11(Fri) 09:19  

現代の日本の場合どうするんでしょうね?F2やF15の部隊が全滅したら素直に両手を上げる気なんでしょうか?日米同盟という政略の下で空自精鋭主義という戦略をとるというのなら、それはそれでかまいませんが、土壇場になって発進の仕方だけを教えられてT7あたりでお前ちょっと行って来い、というのは勘弁して欲しいものです。
#日本でも自家用飛行機の免許はもう少し敷居を低くしてくれても良いと思うのですが。
#最近地元の大学にパラグライダークラブが出来たので、降下隊員はかなり確保できそうです

アナーキャさん
F22の記事を読み直してみたのですが、ボイド氏はCPTかWTSのプログラムには間に合っていなかったんでしょうか?


[3134] パイロット 投稿者:アナーキャ 投稿日:2015/12/10(Thu) 23:52  

なにかの参考になったなら、幸いです。
アメリカ機好きは肩身が狭いですよね(笑)…


[3133] ありがとうございます 投稿者:りんご 投稿日:2015/12/10(Thu) 20:07  

アナーキャさん
返信ありがとうございました。

米軍が、開戦後すぐにパイロット養成を始めていたことは知っていましたが、もっと前から始めていたんですね...
大学から学生が消えた話は聞いたことがありましたが、丁寧に、より詳しく返信を頂き、自分の勉強不足を実感いたしたした。
忙しい中、お手数をおかけして申し訳ありません。

台湾沖航空戦以前に、日本軍航空隊は戦闘力を喪失していたとは...指揮官側の証言を聞きましたが、いくらかは部隊内にいると勝手に思い込んでしまいました。
A評価のパイロット名簿も残っていますが眉唾物ですね

あと、関係ありませんが、自分もP51が大好きですし、P-47も大好きです。あまり好きな人がいないのど、疾風がP-47を上回ると聞く度に、なんたがなぁーと思います。



[3132] いろいろ 投稿者:アナーキャ 投稿日:2015/12/10(Thu) 18:02  

とむらさん、彼らは確かに悲劇的な発明家なんですが、
その悲劇の1/3くらいは完全に自爆であろう、という部分があるわけです(笑)。

最初の本は未読なのでなんとも言えませんが、二冊目は航空力学の歴史としては興味深い本でした。
ただし、理論面と計算式の説明はややおざなりで、自力で衝撃波角度を計算しよう、
とか考えてるなら、おそらく役に立ちません。
この本は、広尾の東京都立図書館に、何時行っても誰も読んでないで置かれてますので(笑)、
東京近郊にお住まいなら買う前に一度読んで、内容を確認した方がいいと思います。
内容を考えると高いとは言いませんが、安くもない値段ですし…。
少なくとも、F22への道での超音速話ではほとんど資料になりませんでした。

りんごさん、初めまして。
台湾沖の段階だと、ベテラン以前、もはやそもそもまともな訓練を受けてない、
戦場に耐えられない技量の日本パイロットの存在が問題だったように思います。
まともな訓練課程が無いため、パイロットの消耗に供給が追い付かない、という事です。

アメリカの場合、民間操縦士訓練計画、Civilian Pilot Training Program(CPTP)が1939年から動いており、
これによって国中の若者が(女性も含むのだ)希望すれば、いつでも飛行訓練を受けれるようになってました。
これは10人の大学生(正確にはuniversityでもcollegeでも可)が集まれば、
予算は国持ちで教官と飛行機を用意してくれ、さらに訓練中、休学しても単位は保証されるものでした。

当初は民間飛行のための、という触れ込みであり、なにせ無料で飛行機操縦の訓練操縦ができる、
という事で、全米でかなりの学生がこれを受講してました。
つまり、開戦前から、アメリカは国中にパイロット予備軍を大量に抱えていたのです。

が、実際はこの計画は軍がバックにいたため、開戦後は戦争訓練任務(War Training Service/WTS)に名を変え、
純粋に軍のパイロット養成計画に変更されます。
そして1944年夏の計画打ち切りまで、40万人を超える学生がアメリカ国内でCPTかWTSを受講してました。
(つまりアメリカは1944年の段階でもうパイロットはいらない、と考えた事になる)
すなわち軍に入った段階で、すでに飛行基礎訓練を受けてる若者がいくらでもいたわけで、
そりゃパイロットをどんどん供給できるわけだ、という話になって行きます。
一部で有名な(笑)、戦争中のアメリカのフェリー飛行の女性パイロットなども
これの出身者がほとんどのはずです。
この計画が、戦後のアメリカが民間航空機であふれる一因にもなってるようですが、
そちらはキチンと調べた事がないので、詳しくはわかりませぬ。

ただし、この成果が確実に出るのは太平洋戦線だと1942年末ごろからのように見え、
ミッドウェイの時とガダルカナルの初期の戦いでは、アメリカ側も相当、苦しい戦いをやってます。

余談ながら、ドイツでは戦前からグライダークラブを国中に作って、
パイロット予備軍を養成してますが、こちらも1944年ごろにはパイロットの技量不足に悩み始めてます。
(ガランドはこういったグライダークラブの出身)
アメリカの場合、本国は安全だった事、人口が多かった事、なども有利に働いたのかもしれません。


[3131] ベテラン搭乗員 投稿者:りんご 投稿日:2015/12/10(Thu) 12:29  

アナーキャさん
 はじめまして、珊瑚海海戦の記事をいつも楽しみにしています。

 今、台湾沖航空戦について色々と調べています。
 日本陸海軍航空隊の話題でいつも「ベテラン搭乗員不足」があげられます。
 しかし、1929年の世界恐慌で太平洋方面の軍事予算が削減され、まともな訓練を受けていなかった米太平洋艦隊とその航空隊が、日本軍航空戦力に決定的な打撃を与えることに成功した経緯があるので、いつも納得できないのです。

 アナーキャさんはいかがお考えですか?
 つたない文章で申し訳ありません。
 


[3130] 情報の伝え方、捉え方 投稿者:とむら 投稿日:2015/12/10(Thu) 11:29  

アナーキャさん
なるほど…
ライト兄弟が、裁判しまくってたのは知ってたんですが、
アメリカは訴えまくりの裁判国なイメージがあったので、
ライト兄弟が特別迷惑な人っていう印象が生まれなかったのかもしれないです。
でもってスミソニアンの謝罪で幕が下りてますし、、
ライト兄弟は裁判に負われ、心労が重なり兄は死くなり、ろくに研究できなかった悲劇の主人公
的なまとめも多かったです。

ラングレー教授やカーチスさん等、飛行機関係は
変人しかいなさそうな森の中の木で まともな視点が私の中で消滅してたんだと思います。

裁判の詳しい内容を読めば、印象がだいぶ変わりそうですな。

少し、調べた中に
ジョン・D・アンダーソン Jrさんの書籍
「飛行機技術の歴史」
http://www.kyoto-up.or.jp/book.php?id=1921
の目次に「オービルとウィルバー:その人物像」
とあるので、これも今度読んでみようと思います。

あと、超音速突破についてまともな解説本が壊滅的とのことでしたが、
同じ著者で、空気力学の歴史
http://www.kyoto-up.or.jp/book.php?isbn=9784876989218
はどうなんでしょうか…
私は未読なんですが、このサイトの目次を見る限りスゴく詳しそうですが、
逆に専門書っぽくてわかりにくそうでもあります(笑)

色々ありがとうございました!




[3129] 浮かんだら最後 投稿者:アナーキャ 投稿日:2015/12/09(Wed) 23:14  

あれ、意外にそういった話は出てないですか。
彼らの問題はその極端なまでの秘密主義と、崖から飛び降りて空を飛んだ人間までも、
彼らの特許に抵触したと訴えかねない、と言われた特許闘争にあります(いわゆるPatent war)。
彼らの特許がどこまで及ぶのか、歪み主翼の特許はエルロンまでもその範疇に置くのか、
といったあたりで、必要以上の労力をアメリカの航空業界に与えてしまい、
その後、第一次大戦まで、アメリカの航空産業がヨーロッパから後れを取る一因になったと思われます。

この辺りはwright bros patent war で検索をかけると、いろいろ出てきますし、
日本語の書籍だと、オーム社出版局から出ていた「パイオニア航空ものがたり」という本に、
簡単ではありますが、一通りの記述があります。
この本は、航空史の資料としても一級のものなので、一読の価値はありますよ。


[3128] 変人たち 投稿者:とむら 投稿日:2015/12/09(Wed) 12:22  

こんにちは
いつも楽しませてもらってます。

ところでライト兄弟、フォード、エジソンなんですが、
フォード、エジソンの変人伝説は書籍やネットなどでもたまに目にするんですが、
ライト兄弟のは夢を実現した感動話ばっかなんです。
変人エピソードって、何処で読めるのでしょうか…
博物館とかで説明されてるんでしょうか?それとも洋書とか?
教えて頂ければ幸いです。


[3127] 訂正 投稿者:アナーキャ 投稿日:2015/12/03(Thu) 21:26  

珊瑚海海戦の前回の記事で一か所、訂正が出てしまいました。
古鷹と加古がMO機動部隊に合流したのは海戦後、としましたが、
よくよく見たら、日付を一日間違えておりまして、当日の朝に合流してますね。
すみません、この点を修正させてもらいます。本文はこっそり変更済み。


[3126] できればホンモノ 投稿者:アナーキャ 投稿日:2015/12/03(Thu) 00:29  

できれば写真でなくて、現物を見たいところですね(笑)…。
細かい部分はまだ試作機ですから、機首の武装もないですし、
後からやろうと思ってたんだ、という部分なのかもしれません。

つーか、今更ですが、これ、塗装オリジナルですよね。
ロンドンゼロ戦の下地塗り以外で、これだけの面積の日本海軍機オリジナル塗装が見れるの、
この機体くらいのものじゃないでしょうか。


[3125] 興味震々 投稿者:ssk 投稿日:2015/12/02(Wed) 20:11  

震電の前翼、というか震電そのものの写真でこれだけ高解像度なのは世界初公開なのではないかと思います。

前翼の下面に飛び出してるパーマンバッジみたいなのはフラップのヒンジだったんですね。昔模型で作った時はマスバランスかと思ってました。
あの位置に可動軸があるということは動翼まるごとスイングしてスロッテッドフラップになるようですね。内側と外側でヒンジの材質が違ってるように見えるのも面白いです。

ところで前縁スロットらしいものは見えませんね。リンケージも前縁側には付いてないようです。
Me109のような自動式なら風圧が掛かってなければ飛び出してるはずですし。

もしかしたら前翼スロッテッドフラップが伝言ゲームでいつの間にか前縁スロットになってたんだったりして・・・


[3124] 投稿者:アナーキャ 投稿日:2015/12/02(Wed) 00:35  

ささきさん、情報どうもです。
前翼に高揚力装置満載してましたか…。

震電の場合、垂直尾翼そのものが、かなり狭いですからねえ…。
主翼の上に乗っける以上、強度的な限界があったのでしょうが、
やっぱりいろいろ無理がある気はします(笑)。

ついでに写真見てたら、前翼のエレベーター&フラップ部、左にだけタブがあるんですね、これ。
片側だけとなると、飛行中にプロペラ軸が機体に及ぼす反作用
(進行軸を中心に機体がプロペラと反対方向に回ってしまう)
を打ち消そうとしたのか、とも思いますが、そこまで強力なエンジンでもないよなあ。


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