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[792] なるほど 投稿者:アナーキャ 投稿日:2011/12/03(Sat) 20:47  

実は翼端ねじり下げは私も最初に考えました。
きっとそれで翼が下を向いてるように錯覚したんだな、と。
ところが、横から見てみたら、本当に内翼が下方向に捻ってあって、
アラびっくり、となったのでした(笑)。
で、ねじり下げではないだろう、と思ってしまったんですが、
言われてみれば怪しいですね。

確認すると、ねじり下げは、機体が高迎角を取った時、
翼端部の迎角を抑えて失速を防ぐのが目的ですから、

機体と主翼の付け根部は ( − )という感じになっており
翼の端っこの部分は   ( / )という感じに少しだけ下にお辞儀してる必要があります。

あの機体の場合、主翼の付け根の方が後ろに下げられてしまってる、
という構造で、現地ではねじり下げではないな、と思ったんですが、
言われてみれば、これでも確かに主翼端の方が迎え角は小さくなりますね。

揚力確保のため、斜め後ろに傾けて取り付けた変な主翼なので、
通常のねじり下げより大きな角度が必要だった、と考えると、
なんとなく、つじつまは合いますか…。
もうちょっと考えてみて、行けそうだとなったら、記事のほうも修正しておきます。


主翼端の部分については、あの形状になるのは初飛行後、
さまざまな改善点が指摘されてからで、“特に重要な”問題、とされたのは

●揚力不足から来る離着陸速度の速さと、距離の長さ
●進行方向の機体の軸を中心とした横方向安定性の欠如(ダッチロール)
●旋回中に横滑りしてしまうこと
●燃料タンクが漏れること
●方向舵がほとんど効かない事

などでした。
…どれも結構致命的ですよね…
これらの対策として、あの主翼端を下げた、というのは、ほぼ間違いないのですが、
どれの対策だったのか、を明記した資料を見たことがないのです。

で、従来は、なんとなく主翼が下向いてる感じ?→下半角が付く?→じゃあダッチロール対策だ
という感じに説明されていたわけですが、あの面積で
ダッチロールを防げるほどの下半角効果が生じるとは
とても思えないよなあ、という事で、あの推論に至ってます。
もちろん、推論ですから、私の知らないリピッシュの魔法が存在する可能性もありますけども(笑)

水平尾翼は、主翼とほぼ同じ高さにあるので、気流の乱れを
きらったのかなあ、とも思うんですが、垂直尾翼がハの字なのは、
いくら考えてもよくわかりませぬ…。
宗教的な理由ですかねえ…


[791] サラマンドラ 投稿者:ささき 投稿日:2011/12/03(Sat) 16:52  

He162の主翼は「ねじり下げ」ではないでしょうか?
翼端部に大きな揚力を持たせてしまうと翼端渦になってどんどん
逃げてしまい、いたずらに抵抗ばかり大きくなるので、翼端部の
迎角が翼根部より浅くなるようにねじるのがねじり下げです。
誘導抵抗削減だけでなく、失速時にも翼端部の気流が剥離せずに
残るので、失速限界に近い姿勢でもエルロンが制御可能な状態で
維持されるというメリットもあります。
ねじり下げは「零戦のひみつ」として有名ですが、程度の差こそ
あれ多くの機体で採用されています。ただ、普通は2度とかその
程度で、主翼を真横から見て判る程度にねじってあるもので、
He162 のように前から見て露骨にわかるほどのねじり下げはあまり
例がないかも知れません。

翼端部の折り曲げについて私が聞いた話では、上反角効果が大き
すぎて機首を左右にフラフラ振る傾向があり(ダッチロールの一種?)
これを低減するため上反角削減が望まれたものの、既に図面が工場に
出回って生産が開始されていたためそんな大きな設計変更ができず、
翼端部を折り下げることで上反角削減と同じ効果を狙った、という
ものです。

のちに F-4 ファントムが逆に上反角増加の必要に迫られ、しかし
主翼全体を上げると主脚を含めた大幅な設計変更になることから、
翼端部だけを折り上げて上反角増加の代わりにした話と似ていますが、
真偽のほどは定かではありませぬ(´Д`)

水平尾翼が何故傾いているのかは全然わかりません。後世の F-5 は
主翼と水平尾翼が同じ高さにあるので、水平尾翼が主翼乱流をもろに
受けないよう軽下反角を付けてありますが、それと同じような事情が
あったのかも知れません。



[790] いいな 投稿者:アナーキャ 投稿日:2011/12/01(Thu) 20:48  

ちょっと寒そうですが、なんともうらやましいです(笑)

もし可能でしたら、橘花の状態がわかる写真とか撮っていただけないでしょうか。
ついでに、スペースシャトルは入れ替え済みか、屠龍とHe219に主翼はまだ付いてないのか、とか後で教えてください(笑)

お気をつけて、行ってらっしゃいませ。


[789] 明日から 投稿者:くさの 投稿日:2011/12/01(Thu) 02:13  

明日から、家族と共にナイアガラ、NYC、DCと回ってきます。
義父は元帝国海軍二等飛行兵曹(但し、パイロットしての実
戦経験は無し)なので、スミソニアンに期待しているようです。




[788] ドイツ 投稿者:アナーキャ 投稿日:2011/11/27(Sun) 22:14  

くさのさん、品質レベルの話ですか、やはり(涙)。
同世代のゼロ戦とFw190のあのコクピット後半の差は基礎技術の差なんでしょうね。

ランヴァボンさん、ドーラと空冷型って基本的に主翼は同じはずで、
平方メートルなら18.3が正しい数字でしょう。
(米軍データから計算すると約18.5ですが)

過給器がショボイ、というのはドイツも大きく変わらず、
結局、彼らはジェット機に高高度性能を求める事になります。

レシプロエンジンの過給機ってのはインペラを回して、
遠心力でその周囲に空気を圧縮するものですから、
基本的な構造は遠心圧縮式のジェットエンジンに応用できます。
アメリカのGEが、突然と言う感じにジェットエンジン製造に乗り出せたのは、
イギリス式の遠心圧縮なら、排気タービンでノウハウを持ってたからですね。

なので、基本的な考え方は間違ってないのですが、
とりあえず巧く行かないからという理由で、
ドイツのアイデアをパクって、軸流式に行ったわけでしょう。
巧く行かなかったのは、遠心圧縮だからではなく、
基礎研究ができてなかったからだと思いますけどね(笑)。


最後に予告。
覚悟が完了したので、12月にはF22への道を再開します。
とりあえず、戦闘機の楽園編だけでも、読み直しておいてもらえると、
話を進める方としては助かります(笑)。

目指すぜ、年内のボイド登場。
この人を理解しないと、1970年代以降のアメリカ空軍は全く理解できないのだ。


[787] いろいろ 投稿者:ランヴァボン 投稿日:2011/11/27(Sun) 09:46  

聞いてみるもんですねぇ、風防の視界問題からすれば確かに平面が多い方が日本の実情には有っているかも・・・
ただ中島は97戦から結構あんなシンプルタイプだったりして、
感心していた次第です^^(雷電試作機(レイサ―みたいで良いけど、ホントに戦闘機というものを作ってるの?w)や司偵V型とかで風防の苦情が言われてましたね、
後、防弾ガラスでも透明度が・・・とか)

Fw190の重量は某ネット辞典を見て勘違いしたままでした、申し訳ありません;;翼面積は17.7m3だと思っていましたが、ドーラは18.3m3とか書いてあったりするので???

後、過給機ですが、排気タービンは冶金がどうの、耐熱材がどうので
開発苦労話もあるので解るのですが、スーパーチャージャーの苦労話が
あまり目にした事が無いので、日本とドイツで何故にあれだけ遅れを取ったのか・・・2段とか3速とかにするだけの
技術もなかったが、理由が技術だけで他人のせいに出来ないので
口をつぐんでる・・・(ry

そう言えば日本のジェットエンジンはスーパーチャージャーを
改造して開発してませんでしたっけ?(で、行き詰って海底からの使者に助けられるとw)




[786] 風防とか 投稿者:くさの 投稿日:2011/11/27(Sun) 03:37  

輸入されたFW190のアクリルの透明度に驚愕したという記載を
見たことがありますので、素材そのものにも問題があったので
はないかと思います。

そもそも当時の日本の産業は中島や三菱が突出していただけで、
現在のように多くの高い技術を持った下請け業者があったわけ
ではありませんでした。このため、三菱でも部品まで内製せざ
るを得なかったのが現状で、これが戦時体制に移行した時の量
産能力を大きく妨げることになりました。

戦前から「日本能率協会」はあり、中小企業にもそれなりの指
導は行われていたようなのですけどね。


[785] アクリル 投稿者:アナーキャ 投稿日:2011/11/26(Sat) 23:13  

結構、いつも疑問に思ってるんですが、あの日本機について回る見づらい局面風防ってのは、
やはり板状の有機ガラスをひん曲げて使ってるからなんですかね。

スピットなんかのマルコムフードはあれだけ曲面で構成しても、
中から見ても、それほど外が見づらい、という事はありませんでした。
(見たのがロンドンの科学博物館にあった新品なので、現代のアクリルを使ってた可能性はありますが)

キチンとプレスで成形してやれば、もう少し見易かったんでしょうかねえ…


[784] ライディーン 投稿者:ささき 投稿日:2011/11/26(Sat) 21:22  

開発着手が開戦後の四式戦をとにもかくにも3000機以上量産したあたり、
兵器量産メーカーとしての中島の実力は確かにあったでしょうね。

中島式の風防は、言ってしまえば窓代わりに透明下敷きを曲げて付けて
いるみたいなもので、視界は歪むわ乱反射するわ、ちょっと使い込むと
すぐに細かい傷やヒビが入ってますます見えなくなるわで、空戦時には
原則として風防を開けていたと聞きます。
鳥籠みたいな枠組みは平面ガラスを多く入れてあるからで、どうしても
曲面になる直上方や後方はともかく、左右の視界に関しては中島式の
二分割水滴型より川崎や三菱の三分割式のほうがよく見えたんじゃない
かなぁ、と思います。

雷電については、何よりも火星23型エンジンの信頼性がダメだったことが
効いてるんじゃないかと思います。渡部洋二氏の著書で伝わっている話
では、常に片目で筒温計を監視してカウルフラップを適時開閉してやら
ないと過熱か過冷却で不調を起こす傾向があったそうです。米軍機みたいに
サーモスタット連動の自動カウルフラップでもあれば、もう少しはマシな
評価になっていたかも…。

翼面荷重と着陸速度と着陸時視界については、草地滑走路を主用する独軍や
長い舗装滑走路を使える米軍にくらべ、日本の滑走路事情が悪かったことも
一因ではないかと思います(要するに狭くて短い)



[783] 投稿者:アナーキャ 投稿日:2011/11/25(Fri) 00:30  

雷電については私もよくわかりません(笑)。

ただ、実際に計測した米軍によればそこまでの差はないようで、
武装アリの重量がFw190G3で8535ポンド、雷電が7320ポンド。
差は1215ポンドですから約550kgとなります。
ついでに翼面積は平方フィートでFw190が203、雷電が216。
差は13ですから、平方メートルにすると1.2の差となります。

とは言っても、確かにデータ的には雷電有利なはずですね(笑)…。
きっと堀越さんの夢の後、という感じの機体なのでしょう。


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