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2156
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ベアズ イアー
投稿者:
アナーキャ
投稿日:2014/05/05(Mon) 20:48
ささきさん、情報どうもです。
俗語は結構時代によって変わるので、当時ならではの意味があったのかもしれない、
という気がしますが、今から考えれば、案内係の人に聞いておけばよかった…。
最初はBボタンで目標がダッシュするとかかと思ってしまいましたが(笑)
なるほど、あのボタン、ある程度の“業界独自基準”がありそうですね。
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2155
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ブルズアイ
投稿者:
ささき
投稿日:2014/05/05(Mon) 14:45
ダーツや射撃の標的のド真ん中、10点サークルは赤く塗られていますが、これを
「Bull's Eye」と呼び、そこから派生して「命中」「大当たり」という意味でも
使われます。
艦内どこに居ても現在位置がピタリとわかるからBull's Eye…なんでしょうか。
レーダーコンソールに付いている△や×のノブはスコープ表示の調整ツマミです。
戦艦ではないのですが、EC-121電子警戒機のレーダーコンソールは見たことがあり、
同様の三角ノブに「STROBE INT ○INT1 △INT2」「CURSOR INT」「MASTER GAIN」
などと記されていました。
INTというのはInteinsity、輝度の略です。
スコープ上に表示される各種の目盛り線やマーカー類の表示をあれで調整する
ようです。ノブの色や形状には一定の法則があるのだと思いますが、さすがに
そこまではわかりません。
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2154
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本の街
投稿者:
アナーキャ
投稿日:2014/05/04(Sun) 22:20
ありゃ、そうだったのですか。
実は私も昨日、神保町をウロウロした後、
新宿線経由で千葉へと帰省したのでした。
どこかですれ違ったかもしれませんね(笑)。
20年前から見るとかなり減ったものの、それでもここ10年くらいは、
数件の古本屋の撤退があったくらいで、事実上、電気屋が消えてしまったような
秋葉原に比べると、神保町、意外にがんばってはいるんですよ(笑)。
最近は北側、水道橋方面と御茶ノ水駅方面にジワジワと不思議な本屋が出来てたりしますし。
その御茶ノ水から、中央線のガード沿いに交通博物館跡まで行く一帯は
ここ5年でまるで別の世界、という位に変わってしまった上に、
藪そばまで火災で無くなってしまったため、あの一帯はちょっと別世界になってるんですが。
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2153
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機械式計算機
投稿者:
はらひれ
投稿日:2014/05/03(Sat) 23:52
そういえば小学生の頃購読していた学習誌の付録に、歯車式計算機が付いていたことを思い出しました。
付録という性質上、ごく初歩的な演算しか出来ないものでしたが、計算のたびに内部で歯車の動く様は見ていてなんとも不思議なものでした。
ところで話は変わりますが、帰省ついでに十数年ぶりに神田の古書街を散策してきました。
なんだかここも古書店の数が減りつつある気がしました。
それよりも明らかに飲食店の数が増えてますね。
昔はお手軽な値段で食べられるところといえば立ち食いうどんの店くらいしかなかったような印象があるのですが、今やこれはちょっと多すぎだろ、というくらいにいろんな店が軒を並べています。
そのまま秋葉原の交通博物館跡地まで足を伸ばして、当時の面影を偲んできました。
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2152
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推定
投稿者:
アナーキャ
投稿日:2014/05/03(Sat) 21:49
歯車式+電気式アナログコンピュータの構造は全く知らないので
なんとも言えませんが、
構造を考えてみるのは結構楽しそうですね。
ヨーロッパの場合、歯車とカムだけで絵を書いちゃうからくり人形を
作ったりしてますから、そういった伝統の延長線でもあったのかとも思ったり。
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2151
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アナログ計算機
投稿者:
くさの
投稿日:2014/05/03(Sat) 03:48
機械式アナログ計算機の実物は見たことがないのですが、一番単純な形で考えると、こんな感じですかね。
砲身仰角に応じて距離および飛翔時間を与えるカムをつくる。カムは標準状態(例えば20度C、1気圧)における射表を基に作成する。このカムで可変電気抵抗のバーをスライドさせて、電気信号を得る。この可変電気抵抗はそれ自体を動かすことができて、それを用いて気温等の当日補正を行う。この電気信号でセルシンモーターの白針を動かす。
相対運動ベクトル(実際には敵艦・自艦のベクトルを独立して入力するようですが)は固定値として、変数は砲弾飛翔時間のみとする。飛翔時間は先のカムで与えられている。未来位置は単純に「v x t + 初期座標」で計算できるが、砲撃に便利なように極座標に変換してセルシンモーターの赤針を動かす。即ち、砲身角度を変えると赤針・白針双方が動くので、それが一致するように砲身仰角を調整する。
射書角度についても同様な仕組みを作る。
試射を行い誤差調整を実施する。但し、これは射撃指揮装置からの出力とは独立している。例えれば、航空機のラダーのトリム調整のようなもの。
デジタル時代においても、CPUの性能が低かった時代には、あらかじめ計算しておいた値をROMに書き込んでおいて、入力値=メモリアドレス、出力値=メモリ内容としてリアルタイム性を持たせていました。
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2150
]
無題
投稿者:
アナーキャ
投稿日:2014/05/02(Fri) 23:17
ささきさん、情報どうもです。
榛名の方の手記を見てると、透明板を回転させて結果を求めてるようなので、
それって航空用計算尺のようなアナログ計算機を造ったのかな、という感じですね。
アナログコンピュータのプログラミング?
弁当箱サイズとはいえ、ジャイロ照準器にアナログコンピュータが入ったのか、
というのは結構疑問だったのですが、そういった工夫がありましたか。
実は戦艦の対空射撃、40mmまでは射撃管制指揮所があるんですが、
20mmから下はどうてたんだろうと思ったらMk.14なる専用のジャイロ照準器を開発、
1942年から実戦投入してたと知りました。
名前からしてK-14の派生型かと思ったんですが、どうも別系統らしく、
反射板などがない長靴みたいな形の装置で、アメリカ奥が深いなあと、改めて思ってます。
えんどうさん、AWACSの用語は初めて知りました。
旧住所表記のルールは残念ながらわかりませぬ。
が、今後何度もブルズ アイズの表示は出てきますので、
法則性を調べる事は可能だと思います。
私は手を出しませんが(笑)。
実は艦内展示で、ダメコン用の地図が公開されてました。
新聞紙サイズで数ページに渡るもので、私はざっと見て
終わりにしてしまったのですが、その気になれば撮影して帰る事も可能でした。
CONIさん、日本の軍艦は全く見た事がないので(笑)よく知らないのですが、
居住性では、やはりキツカッた気がしますね。
陸奥の最後を思うと、確かに戦艦の新兵にはならない方がいいのだろうと思います…
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2149
]
寝床
投稿者:
CONI
投稿日:2014/05/02(Fri) 17:58
旧日本海軍は戦艦クラスでも水兵はハンモックだったようですが、大和級はベッドでしたっけ?
「海軍めしたき物語」では、戦艦は規律が厳しい(水兵はしごかれる)ので、
アットホームな駆逐艦に配属された方が楽と言う話が出てました。
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2148
]
無題
投稿者:
えんどう
投稿日:2014/05/02(Fri) 10:42
艦内標識の件、ブルズアイというとAWACSが友軍機に特定地点からの目標の方位距離を伝達するBullseye callがありますが、艦内標識もそういう方法だったのですね。
旧住所の示し方はもしかすると階だけではなくて位置特定も特定の地点からの区画の数等で指示していたのでしょうか。
図面があれば当てはまる数を数えてみるとか憂鬱な休日の暇つぶしになりそうです。
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2146
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ジャイロ照準器についてもうちょっと
投稿者:
ささき
投稿日:2014/05/02(Fri) 05:32
射撃距離と弾丸到達時間は、弾丸の空力特性と初速から予め計算できる一元比例方程式です。
照準輪から射撃距離を求めるのは二元方程式で、「標的の幅」と「見た目の大きさ」
という2つの変数があります。照準器本体には的幅設定ダイヤルがあり、これを
予め敵機の想定翼幅に合わせ、照準器を覗いて照準輪直径が敵影の翼に一致するよう
スロットルレバーの握りを回すと2変数から距離が算出されるアナログコンピュータに
なっています。
これを全部機械式のカムでやると加工精度も整備性も大変なことになってしまう
ので、実用化されたジャイロ照準器では電気式や光学式のアナログコンピュータを
組み合わせてあります。ツマミを回した角度と電気抵抗変化が正比例
ではなく距離関数に一致するようになっていたり、照準輪直径駆動軸と
表示される照準輪の直径が角度関数に一致するようになっていたり。
アナログコンピュータは機械魂炸裂というか、面白いですよ。
メカ式の旧式カメラに魅せられる人が多いのもちょっとわかる気がします。
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2145
]
榛名のはなし
投稿者:
ささき
投稿日:2014/05/02(Fri) 05:15
複雑な関数をあらかじめ計算してグラフにしておき、
変数に対応する返値を読み取るというのはアナログ
コンピュータの基本ですね。
グラフ1枚だと変数1つの1元方程式しか解けないので、
「弾の種類」のような変数が増えると記事にあるように
弾の数だけグラフを用意することになります。
これが「気温」のような連続変数になると二次元の
グラフで描くことは不可能になり、三次元カムを使った
本格的な機械式アナログコンピュータになってきます。
戦闘機用のジャイロ補正照準器がまさにそれで、
旋回角速度と弾丸到達時間という2変数を三次元カムに
加工し、照準輪の直径から射撃距≒弾丸到達時間、
ジャイロから旋回角速度がカムの2軸(回転軸と上下軸)に
入力され、カムに連動した腕が照準点を動かして弾丸の
未来到達位置を表示する仕組みになっています。
一元の比例方程式ならグラフで解けるということは海軍の
砲術研究所などでは既知だったと思うのですが、それが
一士官の個人的努力にとどまった理由は何なんでしょうねぇ…
あんまり「日本海軍の硬直性」だとか「猛訓練を持ってよし
とする精神主義」とは言いたくないのですが。
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2144
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現場
投稿者:
アナーキャ
投稿日:2014/05/01(Thu) 22:45
確かに、当時の現場の話を聞くと、そこまでやってたのか、というのが多くありますね。
この点、カッコイイ自分の写真を表紙に本まで出版しちゃうような連中とは
いろいろと違うなあ、と思ったりもします。
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2143
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榛名の修正工夫
投稿者:
五反田猫
投稿日:2014/05/01(Thu) 19:07
体験者のお話紹介有難うございます。
こういう現場の苦労のお話は、感慨深いものがあり、こうした下士官、兵に支えられて、成り立っていたのだと思います。
一方で悲しいのは、こういう工夫を吸い上げてシステムに組み上げられないかった管理側です。
値の一部は異なれ、金剛型の他艦でも使えたようにも思えます。
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2142
]
無題
投稿者:
アナーキャ
投稿日:2014/05/01(Thu) 15:39
と思ったら、アドレスが変わって復活してました。
以下が榛名の砲術士の方の回想です。
興味深い内容なので、戦艦の砲撃戦に興味のある方は一読をオススメします。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~ma480/senki-1-harunahoujyutusinogunnkannki-fujita1.html
ちなみに、このホームページは、以前書いた戦艦砲撃戦の話の時、だいぶ参考にさせていただきました。
その後、閉鎖されてしまったので、紹介しなかったのですが、
復活した以上、今さらながら、こちらも紹介しておきます。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~ma480/senkimokuji1.html
ちなみにトップページはこちら
http://www5f.biglobe.ne.jp/~ma480/index.html
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2141
]
いろいろ
投稿者:
アナーキャ
投稿日:2014/05/01(Thu) 15:01
くさのさん、目視でもレーダーに対抗できる、というよく聞く話は、
目視でもレーダーと同じ精度でデータが得られるという誤解に基づくものが多いのですが、
この点については以前、解説したのでこちらを見ておいてください。
http://majo44.sakura.ne.jp/horizon/14.html
上の記事で書いたように、平均的な海戦時の距離、20〜25qでも、
人間の目では最低でも500〜800mの誤差は避けられず、これは前後左右方向にですから、
実際はその倍、1q〜1.6q、奥行きも左右の位置にも誤差を含みます。
つまり、最低でも1q四方の空間のどこかにいる、といったレベルの情報しか得られません。
最悪の場合は1.6q四方までこの誤差が広がります。
主砲の射界の広さからすると、300m近い大きさの戦艦や空母でも絶望的な誤差で、
まずもって最初からの至近弾を期待するのがムリでしょう。
そして至近弾でないと、水柱が立っても、それが敵艦より手前に落ちてるのか、
奥に落ちてるのかすらわかりませぬ。
こうなると修正しようにも修正のしようが無く、時速40q以上で走り回る相手に、
20q以上先からでは、どうしうようもありません。
ところがレーダーでは距離は数十cm単位(GHz波の場合)の誤差でわかってしまいますし、
水柱はどこに立とうが、敵より奥か手前か、それどころか船体からの距離まで完全に把握できます。
当然、相手の時速まで正確に出ますから、未来位置の予測の精度もケタ違いに正確になります。
方位の測定はやや弱いのですが、アメリカ海軍は
ローブスイッチング法でこれまたこの弱点を克服してしまいました。
ちなみに、日本が使っていたメガヘルツレーダーだと、艦船までの距離を測ることは出来ても、
水柱の位置を計れたのかがやや怪しい部分があります(当然、方位の測定は全く無理)。
アメリカは、方位の正確さを上げるために周波数を上げて行くのですが、
その結果、細い水柱の位置も正確に把握出来るようになり、これが大きな武器になりました。
つまり、目標位置の把握の正確さが、最初から文字通り桁違いなのです。
どちらが最初に至近弾を得やすいかは、言うまでも無く、さらに至近弾が出て、
さらに水柱と船体の距離が正確につかめてる以上、命中弾が出るのは時間の問題となります。
そもそも、海上で30q先まで肉眼で見える日はそうそうなく、、
(千葉市から対岸25km先の羽田空港がはっきり見えるのは冬場と朝を除くと多くは無い。
ましてや高温多湿の南太平洋では…)
さらに夜間、悪天候になると、勝負にならないでしょう。
(ただしギガヘルツ級のレーダーだと雪の影響はあったかもしれない)
レーダー射撃は、間違いなく極めて有利なのです。
でなければ、あれだけステレオ式側距儀の開発に熱をいれてた
アメリカ海軍が、あっさりレーダーに乗り換えないでしょう。
微分解析機は理論的には古いものですが、実用レベルの品の完成は1928年にMITで
造られたのがおそらく世界初のもので、英米では1930年代に軍にまで普及します。
が、当然、これは当時の最高機密で、果たして日本がその存在をしっていたかがわかりません。
微分解析機そのものは、学術論文で公表されいたようですが、
それが放物線の予測、射撃管制に使えると果たして日本海軍が気が付いていたか、
というと、私は怪しいものだと思ってます(笑)。
ちなみに榛名の主砲射撃管制をやっていた人によると、やはり早見表はあったとされてますが、
それは余裕のあるときに、自分たちであらかじめ計算して用意しておいた、とされてました。
主砲の磨耗の度合いも計算に入れていたそうですが、
これも機械で計算していたようです。
(以前、戦友会が持っていたホームページで公開されてましたが、主催者の方が鬼籍に入って閉鎖)
五反田猫さん、電気系は悲しい話が多いですねえ(笑)…
はらひれさん、まあ、夢のある話は私も好きなんですが(笑)…。
航空無線はアースの問題が大きかった、と聞いたことがあるのですが、そっち方面は疎いので、なんとも言えませぬ…
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2140
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夢がいっぱい
投稿者:
はらひれ
投稿日:2014/05/01(Thu) 12:53
大和の話は大昔に読んだ子供向けの本に書かれていたものです。
というわけで多分に夢物語が含まれていると思われます。
しかもそこでの話はレーダーと連動しているのは対空砲で、捉えた目標に対して砲を指向させるというものだったが、航空機のスピードに計算が追い付かなかった・・・と書かれていたと記憶しています。
夢物語にしてもちゃんとオチを用意しているあたり、子供を騙す気満々というわけではないようですね。
電気部品の品質で思い出しましたが、日本の航空機用無線装置は実戦ではあまり使われず乗員は手信号で情報を伝達した件について、使用している真空管が温まるにつれて波長がどんどんずれていくが、日本はこれを一定に保つ技術がなかったからだ、という記述を見たことがあります。
ほんとのところはどうなんでしょうかね。
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アナログの微積分
投稿者:
五反田猫
投稿日:2014/05/01(Thu) 09:28
微積分は、電気回路に置き換えると、意外に簡単で、コンデンサ、インダクタ、抵抗の組み合わせで実現できます。
但し、大変なのは、実際の計算値との補正と、出力の仕方です。 配線のインピダンス、個別の部品のばらつきが全て結果に影響しますので、個別に名人芸で調整が必要になりました。
大学時代の教授の一人は、海軍電探の出力を砲につないで自動制御をするシステムに取り組んでいたのですが、設計はできても終戦までモノになりませんでした。
その理由の一つは、まともなサーボが無い、まともな電気部品が無く、電線だけでも絶縁特性がひどかったので、B29の残骸部品を見て羨ましく思ったとの事です。
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2138
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微分方程式
投稿者:
くさの
投稿日:2014/05/01(Thu) 05:32
「計算機屋かく戦えり」という本に高射指揮装置を開発した
人の話が載っていましたが、実際に微分方程式を解くのでは
なく、軍からもらった射表にも続いて演算が行われたとのこ
とです。なので砲身内宮の摩耗による変化は計算に含まれて
いないとのこと。
大和の主砲はどうだったんでしょうね。高角砲と違って、一
式徹甲弾、三式弾と重量も形状も違う砲弾を使うわけですの
で、射表方式だと別々のカムなり歯車なりが必要になりそう
です。
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2137
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大和の場合
投稿者:
くさの
投稿日:2014/05/01(Thu) 05:25
大和の九八式射撃盤も機械式でリアルタイムで射撃諸元を教
えてくれます。レーダーとは当然連動していませんが、電探
による測距は併用していました。レイテ以降は電探測距の方
が有効とのことで、ベテランの光学測距員がお払い箱になっ
たとか。
そもそも戦艦の艦砲射撃の場合、測距+試射によって距離を
決めるわけで、昼間・晴天であれば3回も試射を行えば夾叉を
得られます。試射も弾着を待って距離修正するわけでなく、3
発ずつ10秒間隔で距離を変えて射ったりするので、レーダー
の方が圧倒有利というものでもありません。
他方、対空射撃の場合は「試射」は出来ませんので、測距が
極めて重要になります。レーダー射撃と光学照準では結果は
比べ物にならないでしょうね。
加えて戦艦の遠距離砲線の場合は外乱の影響も大きいですか
ら、射撃指揮装置を最新のものに変える必要性もなかったの
ではないでしょうかね。
[
2136
]
いろいろ
投稿者:
アナーキャ
投稿日:2014/04/30(Wed) 21:56
はらひれさん、私が聞いた範囲ではハプーンという印象でしたが、
実際の発音だとハァプーンという感じででアクセントがアタマに来た分、小さな“ァ”が聞こえます。
よってハープーンでも問題ないと思うので、後は好みじゃないかと。
砲撃用の計算機、アナログコンピュータはかなり古くからあり、
少なくとも大戦期の戦艦ならどれでも搭載されていました。
大和の砲撃用計算機が微分分析器か単なる歯車式計算機なのかわからないのですが、
いずれにせよ、数値入力は手動なので、データの収集は目視でもレーダーでも構いません。
逆に言えば大和に弾道計算のコンピュータが積まれていたのは事実ですが、
それとレーダーが連動するというのは考えにくく、その部分は、おそらくよくある
“戦後に出てきた日本のスゴイ技術伝説”のひとつじゃないでしょうか(笑)。
五反田猫さん、確かに、その辺りはどんなジャンルでもそうなのでしょうね。
CONIさん、電源切り忘れが怖い兵器ってもスゴイですよね。
せめて犬並のAIを搭載して、あ、あれはご主人だ、撃っちゃいかん、ヘッへっヘっ、
みたいな機能があるといいんですけども(笑)。
ついにで尻尾をつけて、艦橋からでも目視で何を考えてるか把握できるようにしたり…。
「野郎、指令のヘリコプター撃つ気まんまんんだぞ、電源落とせ!」みたいな。
えんどうさん、軍隊は知りませんが、スミソニアンのウドヴァー・ハジーの学芸員の話だと、
今のNASAにアポロ宇宙船は作れないそうな。
資金や人員もともかく、多くのノウハウが失われてるそうで、
火星有人飛行は、ほとんどイチからやり直し、みたいな話をしてました。
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2135
]
技術と経営の乖離
投稿者:
えんどう
投稿日:2014/04/30(Wed) 21:17
数値入力して自動で動くような機械でも、職人はいるそうですね。某時計メーカーでその人がいなくなると人工衛星の部品が作れなくなるとか、
後身や代替が考えられていないのは経営層の無理解のようです。
軍隊だとそういうことはさすがにないんでしょうか?
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2134
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ファランクス
投稿者:
CONI
投稿日:2014/04/30(Wed) 21:12
ポン付で電源さえあればどこでも使えるファランクスって、
ちょっとウチの職場にも一台欲しいかなとか思ってしまいますね。
(何に使うんだ?)
1996年に自衛隊の護衛艦が、合同演習中にアメリカ海軍のA6をファランクスの誤射で撃墜しているそうですが、
1991年に出版されている「裸の自衛隊!―おかしくてやがて悲しき、世界第三位の軍隊の実態 (別冊宝島 133)」にも、
弾が入っていないファランクスの電源を切り忘れていて、
エライさんの乗ったヘリコプターをカラ撃ちしたエピソードが出ていたので、
全自動って結構コワいですよね。
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名人芸頼りの体質
投稿者:
五反田猫
投稿日:2014/04/30(Wed) 09:56
軍隊に限らず、伝統ある企業も似たような所がありますね。
仕上げや検査、メンテは名人頼りで、システム化しようと考えません。システム化には手間がかかるし、目の前に言う事を聞く名人がいれば、その方が簡単で便利ですから。
その一方で、名人だろうが年齢で定年にしたり、学歴偏重で給与が決まっていたりが、結局 現在のものづくりの凋落を招いたようにも思います。 人材の閉鎖性があった昔ならばともかく、今になって名人芸を大事にしようとか、技術の海外流出を止めようと思っても、もう遅いような気がします。
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Harpoon
投稿者:
はらひれ
投稿日:2014/04/30(Wed) 01:36
Harpoonミサイルの読みですが、「ハープーン」よりも「ハプーン」の方が実際の読みに近いのでしょうか。
レーダーと連動した機械式コンピュータによる射撃管制装置は大和にも装備されていたと聞いたことがあります。
ただ計算の精度はまだまだで、あまり役に立たなかったとも。
・・・今度のゴールデンウィークは戦艦三笠の見物にでも行ってみようかな。
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職人芸
投稿者:
アナーキャ
投稿日:2014/04/29(Tue) 20:30
名人芸好きからではないのですが、自衛隊にも職人だより、という部分があったりするようです。
私の母方の叔父は定年後も5年以上、航空自衛隊用レーダーの
保守メンテナンスのために日本中を飛び回ってました。
もはや叔父以外にメンテナンスを出来る人が居なかったそうです。
詳しくは教えてもらえませんでしたが、21世紀に入ってしばらくは、
ちょっと驚くような年代モノのレーダーが現役だったそうな。
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名人芸
投稿者:
五反田猫
投稿日:2014/04/29(Tue) 06:43
もし日本が戦わずに済んで、戦艦が残ってでもいたら、「あの伝説の砲撃の名人 村田元輝さんから数えて三代目」みたいな伝統文化になっていたかもしれません。
日本の場合は、軍隊でさえ。素人が扱えるシステムに組み上げるよりも、名人芸を磨く方が好きでしたから。
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伝統芸
投稿者:
アナーキャ
投稿日:2014/04/29(Tue) 00:21
実は対潜水艦装備もゼロだったりします(笑)。
まあ、こっちは元々ですが。
いっその事あと200年とかモスボール保存を続けて、
ヒューマン ナショナルトレジャー8代目主砲鍛冶 スミス一家とか出てくると
いいんじゃないか、とか思ったりもします…。
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戦艦のメンテ
投稿者:
CONI
投稿日:2014/04/28(Mon) 22:18
ニュージャージー、ほんとに対空装備は簡素なんですね。
対空ミサイルぐらい積んでいると思っていました。
かなり以前の話ですがNHKか何かのテレビで、
モスボール保管されているアイオワ級戦艦の、
主砲の検査や整備をしているところが映って、
「もうこんな砲のメンテナンスができる技術者は、
そうはいない」といった解説をしてました。
今後戦艦が新しく作られることは無いでしょうから、
後継者の育成もしないでしょうね。
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戦艦の計算能力
投稿者:
アナーキャ
投稿日:2014/04/28(Mon) 20:26
現物を見るとアメリカ海軍もあきらかに使い物にならないと判ってるんだけど、
その上で延命してるなあ、というのがよくわかりました。
アナログコンピュータの場合、確かに入力が面倒ですが、
逆に全ての入力が独立したダイアルになってるので、
人数さえかければ特に問題にはならないようです。
イギリス海軍などは海戦中はヒマな海兵隊員を動員して
ワーッとばかりに入力させてるので、それほど繊細な操作ではない気もします(笑)。
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戦艦の終焉
投稿者:
五反田猫
投稿日:2014/04/28(Mon) 07:16
文字では読んでおりましたが、こうして現物をご覧になった写真と解説を読むと、しみじみと感じます。
何よりも、その照準システムが放置されたままというのが説得力を持ちます。
技術面の遺産としては、アナログ計算機は興味深いものなのです。何よりも利点は計算速度自体は早い点です。
一方で問題なのは、諸元を入れるには時間がかかる点、特に制度を上げれば上げるほど時間がかかります。それから誤差管理が大変な点です。
以前にインチが未だに使われているお話が出てきた時にもありましたが、誤算管理は系統的に必要なので、インチを捨てられないのと、戦艦の照準システムを入れ替えられない事も、似た根源を感じます。
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