ロータス エリート(Elite)。1957年に販売開始になったイギリス製の軽量スポーツカーで、あのコーリン・チャップマン率いるロータスが売り出した最初の市販車となります(ただしロータス 7とほぼ同時発売。ちなみにエリートはロータス社内の開発番号ではType 14。名前が与えられなかった7に比べると恵まれていた。ちなみに直前のロータス13は欠番)。展示の車両は1961年型でした。

筆者は初めて実車を見たので軽く感動。1963年に生産終了になるまで1000台前後しか造られておらず、まさか日本で見れるとは思っておりませんでした。ちなみにこのエリートは精鋭、選ばれし者といった意味でしょう。

エンジンは水冷1200cc、76hpと正直言って平凡ですが、グラスファイバー製でモノコックと言う斬新な設計で車重は585sしかありません(トヨタ スポーツ800とほぼ同じ)。ただし同じような繊維強化プラスチック(FRP)を車体構造に使ったシボレーのコルベットと同じような問題がこの車でも発生、最後まで解決されずに終わります。しかもこっちはモノコック構造ですから、エンジンからサスペンションまで全てグラスファイバー部に直に取り付けられます。この結果、強度的には明らかに不足しており、より問題は深刻でした。特にリアサスペンションの取り付けが外れる故障が頻発したようです。…いや、死ぬでしょ、それ。

ちなみに1974年から発売される二代目のロータス エリートもあるんですが根本的に別物です。



非常に流麗なデザインでカッコいいですね。

ちなみに部品状態で自宅に届き、自分で組立てるキットカーとしても売られてました。当時のイギリスの場合、キット状態で買うと税制面で優遇があり(乗用車の購入税はベラボーな税率で価格の1/4位になる。次に紹介するジャガーE型は発売時2100ポンド前後だったが、その内600ポンドは税金だった)、珍しくは無いのは確かです。実際、エリートとほぼ同時発売となった伝説のロータス 7はキット状態での販売のみでした。でも7は単純なシャシ―構造を持つ必要最低限の構成の車だけど、このエリートはファイバーグラスのモノコックだよ。どうやって家に届けるの?あとちょっとでも締め付けトルクを間違えたら多分割れるよ。そんなのに乗ったら死ぬよ。正気か、チャップマン。



まあ欠点も多いけどカッコいいから許す、という車ではありますね。ちなみにル・マン24時間で優勝と紹介される事もありますが、あくまでクラス優勝であり、総合優勝ではないのに注意。


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