あれも科学、これも科学



こういった展示も科学に入るわけです。
解説版を撮影し忘れたので、詳細不明の機関銃。

その右、縦置きの望遠鏡みたいのは、塹壕から頭を出さずに(撃たれるのだ)
敵の陣地を観察するためのもの。



唐突にあった、コミックの展示。
解説等、一切無かったので、これも詳細不明。

でもって、これでわかるかと思いますが、
イギリスはアメコミの国で、基本的に漫画はオールカラー。
現在でもロンドンのコミックショップ、というと
この手のアメコミ専門店ばかりです。

かつてマーベルコミックがXメンのチームの一つを選び、
イギリスに本部を置いてる、という設定で展開していたのは、
イギリスが十分魅力的なマーケットだからでした。
(同じ理由で日本人メンバーが加わった事があるが、速攻で戦死…)

ただし、最近は日本の漫画も少しは入ってきてる、というのは
この2日後、英国(大英)博物館編で触れます。
…いつになったら、そこまで辿り着けるのか、本人にもわかりませんが…。




ケースに入れて縦置きにされてしまってるのでわかり難いですが、
これは戦闘機の機首に積まれてるレーダー。
よく見ると、一番上にお椀型のパラボラアンテナが見えてます。

イギリスが開発した例の縦に長い超音速戦闘機、ライトニングに積まれていたAI23型で、
この檻のようなケースは本来、レーダーの地上テスト時に使うものだとか。

どうも後半部分(写真だと下)に積まれてるのはFCS(火器管制装置)
のような気もしますが、確認は出来ませんでした。



さて、そこにあったいろいろ。
ここは変に面白いものをイロイロ持ってます。
手前はこの連載ではもはやおなじみ、アブロバルカン爆撃機の模型。
これもレーダー波反射テスト用です。

その手前にあるガラス管は第二次大戦時初期に、イギリスが本土防衛用に
築いたレーダーネットワーク、チェーンホーム用レーダーに使われていた
“レーダーチューブ”だとの事。
レーダーチューブ(Radar tube)ってのが何を指すのかよくわからんのですが、
恐らく高周波発生装置のマグネトロンですかね。

後に1940年にバーミンガム大学で開発され、アメリカに持ちこまれて大量生産された
空洞水冷式のGHz用マグネトロンに比べると、かなり原始的なものです。



でもって、一番奥に、結構妙なものが。
なんでこれがここに…と思うんですが、これはコスフォードの実験機の館にいた、
例のステンレス高速実験機、Type188が造られる原因となった高速偵察&爆撃機、アヴロ730です。

ちなみに左が前で、なんだかイカっぽいこのスタイルで、パイロットは機首部にある前翼の後ろに乗ります。
どうやって前を見たのかよくわからん上、レーダーを積むスペースがあるとも思えず、
どういう情報を元に操縦をしたんでしょうか、これ…。

ちなみに実機は原寸大モックアップが造られた段階でキャンセルとなってます。
この模型は風洞実験用と説明がありましたが、こんな小さくて金属製の風洞用モデルってのも
あまり見たことがないのですが…。


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