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タミヤの新橋公式ショップで「タイレル」P34を見て来ました。

記録が正しいのなら3号車で1976年にショディー・シェクターが乗った車、P-34/3です。ただし展示では4番ゼッケンでデバイユの名前が入ってますけど…。
デバイユならP34/2のはずですが、どっちなんだ?
(ちなみに、この時代の運転席横の国旗はドライバーではなくチームの所在地のもの)

最近の巨大F-1(前後左右幅は2トントラックよりデカい)を見慣れた目からすると、意外に小さいな、というのが第一印象。
ついでにラジエータが後輪の前横位置にあるのに注意しといてください。



正面からの形状がまあ独特。

こんなのが夜道で向こうから走ってきたら子供は泣くでしょうし、
シンジ君、あなたはこれに乗るのよ、とか言われたら、半べそかきながら誰もが逃げ出すでしょう。


でもって縦置きNACAダクトもどきがクサビ型フロント表面にあり(この位置なら層流も何も無いから本来は意味が無い)、
ずっとオイルクーラーがあるんだろうな、と思っていたんですが、これどうも前輪前列のブレーキ冷却ダクトらしいと現地で見て知る。
ちなみに前輪後部の冷却ダクトは上にぴょこんと飛び出しているのがそれで、すなわち前後で別にあります。そんなに冷えないんだと思う。

ついでに前輪四つの後ろ、胴体脇に空気取り入れ口があるのに注目。
…いやラジエータは胴体横だよな。これ何の空気取り入れ口?オイルクーラー&ギアオイル冷却用?
実はエンジンがガスタービン?
いやこの時代の車でそんな設計、聞いたこと無いし、実際後ろを見たらそっちにあるし。

でもって帰宅後に調べたら、ここに空気を通して気流を整えようとしたのではないか、という話を見かける。
そんなの乱流の元になるだけじゃん、と思ったら、やはり1977年には塞がれてしまっていました。
いや、何考えているのかよく判らん。

でもこれで、1976年にシェクターが1勝してるんだよね。さらにいえば2位も4回。一定の戦闘力があったのは確かです。
(デバイユは未勝利だがこちらも2位5回、3位2回を獲っている)



まあ人間も車も見た目だけでは判断できん、という話ですね。
ただし後にフェラーリでチャンプを獲る(1979)シェクターはこの車でティレルに愛想をつかしてウルフに移籍してしまいました。
そして発展型を投入した1977年は未勝利、2位が一度、3位が3度で終わるんですけど。

 
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