それは事実上のダンジョンである



階段から振り返るとこんな感じ。いよいよダンジョン突入、という感じですな。
この門をくぐるものは全ての希望を捨てよ、という感じですな。



階段を下りると主坑道の真上に出ます。
この太くて天井の高い坑道が、奥の丸いライトが当たってる壁まで続き、さらに左右に広がる一部も見学可能です。
ここは1919年(大正8年)から採掘が始まり、その後、記念館が開館した後も一部で採掘は続いてました。最後は1986年(昭和61年)まで採掘していたらしいので、約67年かけて造られた巨大な人造空間です。
戦後の採掘は機械化されたのですが、初期はほぼ人力で切り出してたらしいので、なんともスゴイなと思います。

ちなみにここの凄さが発信できるようになったのは明るいレンズのデジカメが登場したここ数年の事で、かつては写真に撮ろうにも真っ暗になるか、増感でノイズだらけになるかの二択でした(あるいは盛大にフラッシュをたいて雰囲気ぶち壊しにするか)。
ここを再訪しようと考えた理由の一つがそれであり、よってLX-100大活躍。いい時代になったものです。



坑道の天井に近い場所に入り口が造られているため、とりあえずこの狭い階段で下に降りる必要が。
電灯も雰囲気があります。私は演出で白熱灯っぽい電球を使ってる説を唱えてるのですが、ダメ人間兼コックは昭和の時代からそのまんま説を取ります。どっちが正しいかは現在のところ不明。



階段を下りて振り返るとこんな感じ。
小学生軍団は先に行ってしまったので、周りにほとんど人が居ません。この状態で上の方からギギーといった感じに扉が閉まる音がしたらメチャクチャ怖いな、と思う。さらに納谷悟朗さんの声で「ようこそ諸君、大谷石秘密基地へ」とか流れたら、本気で泣いちゃうかも、と思う。



その先に居る昭和な展示の名残、大谷石を切り出す大谷 三太郎(仮称)さん。
三太郎さんは三度の飯より大谷石が好きなのでいつも笑顔です。私なら3分に一回、目が赤く点滅する、といった演出を入れますが、ここの資料館の人たちは真面目一筋なのでなんら余計な演出は無し。

NEXT