■夜の善光寺はスゴイのよ



ちなみに両親がよく利用しており、今回もお世話になった宿坊がここ。
なんだか独特の外見ですが、お寺でもあるらしいです。



さて、夕食をいただいて食休み後、既に暗くなった善光寺境内に出撃です。

写真は宿坊の前にあった浄土宗系の尼寺で、大本願と呼ばれるお寺の門。
善光寺運営にかかわる浄土宗側の本部がここです。
本山を名のっているので、その上部組織は総本山の京都 知恩院でしょう。
(本願寺系の一向宗、すなわち現在の浄土真宗とは別なのに注意)

注目は、門扉にある菊の紋。
最初これを見たとき、菊の紋があるなら
こっちが善光寺を運営する天台宗のお寺の元締めだろう、と思ってたんですが、
後でこっちが浄土宗側の元締めだと聞いて、気でも狂ったのか?と思ってました。

主な宗派で菊の紋を使っているのは比叡山の天台宗であり、
なんで知恩院系の浄土宗のお寺が?と思ったのですが、
今回、改めてよく見たら、これ裏菊紋でした。
ああ、なるほど。



菊の紋部のアップ。、
よく見ると中心部が単純な円ではなく、
ちょとゴチャゴチャしてるのがわかるでしょうか。
これは裏菊紋など呼ばれる紋章で、中心部はガク(キク科なので厳密には総包)を表しており、
つまりこれ、裏から菊の花を見た図になっているのです。

戦前の皇室系の人々の家紋として使われていた紋が、この裏菊紋です。
(ただしこの門扉のは花びらが16枚あってちょっと変だが)、
善光寺の大本願では、その法主(名目上のトップ)に皇室系の家の女性を迎えることが多く、
現在の法主様も皇室の血を引く方らしいです。
おそらく、そのためこの紋が使われてるのだと思われます。

もっとも、菊の紋の使用についてうるさかったのは、
明治中期から第二次大戦敗戦までのせいぜい50年前後に過ぎず、
それ以前もそれ以降も、明確な使用制限はありませんので、
単にやりたい放題なだけ、という可能性もありますが…。

余談ですが皇室の紋章は菊の花、という話が千年を超えて語られてますが、
あんたホントにあれが菊だと思うのかね?という根本的な問題がありにけり(笑)。
ここらあたりの鍵を中央アジアの皆さんが握ってるのですが、
私は未だに現地に入った事が無いので、詳細は不明としておきます。
そもそも、なぜこれを天皇家が?という疑問も残りますしね。
少なくとも菊が好きだったから、なんていう(笑)ノンキで単純な話ではないと思っております。



最初の仁王門もライトアップされてましたが、全体的にどうも微妙な感じが無くも無く…。



仲見世では一部のお店がまだがんばって営業中でした。
ゴールデンウィークと言うこともあってか、結構まだお客さんも居るようです。



で、回向柱(えこうばしら)まで来て見るとこんな感じ。
直球勝負で照らし出してます、という感じですが、
確かにライトアップはされておりました。


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