■ご本尊様ホットライン
その回向柱を裏から見るとこんな感じ。
よく見ると確かに柱の裏から本殿に向けてヒモが出ています。
本殿側のホットラインはこんな感じに奥のご本尊につながってるわけです。
ちなみに善光寺の本尊は秘仏、人に見せないもので、
それを7年(以下略)に1度公開するのだと思ってましたが、
実はそっちは7年(以下略)に一度どころか未来永劫、決して人に見せないそうな。
なんだそれ、と思ったらその秘仏を写し取ったとされる模造の本尊が別にあり、
これが7年(以下略)に一度公開されるのだとか。
説明を何度聞いても、それってご開帳ではないのでは?という気がしましたが、
善光寺ではそうなのだ、という事らしいです。
ちなみにその模造の本尊様は、前立(ぜんりつ)本尊と呼ばれてました。
ちなみに陣幕に描かれた菊の紋、善光寺には天台宗が入ってるから天台宗の紋…
と思ってしまいますが、これ、よく見ると星なしの十六菊でさらに二重になってますから、
天台宗の菊紋ではなく、皇室の紋章のような…
その場合、本来は善光寺なら裏菊紋のはずですが、なんでこんな正面からの直球勝負な
菊紋が掲げられてるのかはよくわかりませぬ。
善光寺と菊紋の話は、忘れなければ次回、説明します。
本堂内は撮影禁止なので、とりあえず周辺部を見ておきますか。
重要文化財の経蔵は今回修復工事中で見ることができず。
あれま。
その奥には歴代回向柱を並べた一角が。
右側の方が古いらしいですが、妙に背が低いのは、上部は腐敗して切断されたとか?
ここで左側の柱に書かれた数字に注目してください。
7年に一度なら前回は平成20年、その前は13年のはず。
が、柱の数字は平成21年と15年で、なんだこりゃと思ったんですが、
7年と言うのは数えで7年、つまり開催当年も含むのだそうで、それって実質6年に一度では…。
なんだかいろいろウサンくさいなあ、と思ってしまう私は不信心のバチあたりなのでございましょう。
ついでに後ろ側から見た善光寺本殿。右が正面側です。
正面から見ると巨大な寺、くらいにしか見えませんが、横からみると
ベラボーに奥行きのある建物なのが判るかと。
東大寺の大仏殿よりは小さいそうですが、それでも相当なものだと思います。
ほぼ真横からだとこんな感じ。
よく見ると屋根にはハシゴが付いてたりします。
一番奥で横向き構造になってる部分は内々陣と呼ばれ、お寺の人しか入れない場所ですが、
ここにご本尊とかもあり、これって教会建築の様式では?と長年思ってたりもします。
まあ、なんの根拠もないし、時代的にも考え難い話ではありますが。
この後、本殿に上がって法要に参加、その前立本尊様も拝見してきました。
が、当然それらは撮影禁止ですから、今回はここまでとしましょう。
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