■たかのさん?たかのさんでは?いいえ、こうやさんです



これが南海高野山駅。
ケーブルカーの駅ですが、立派なもんですね。
屋根上の避雷針がオシャレ。



ここからはバスで宗教街 高野山の中心部に向かいます。
ちなみに駅から高野山中心部への道はバス専用で、他の車両はおろか、
歩行も禁止になってるとか。
なにかスゴイ秘密のある道なのか?



…普通の道でした。



最初の停留所であり、高野山の入り口、女人堂。
女は修行の敵!つーかオレ様の宗教の邪魔!と考えた空海閣下の決定で、
高野山はかつては女人禁制となっており、女性が入れるのは、ここまででした。
本来、高野山の参道全てにあったはずですが、現存するのはこの建物だけらしいです。
(女人禁制なのは神域だから、という面もあるかも。少しでも“血”が流れるとまずいのだ。
そもそも私が知る限り、仏陀本人は女性が菩薩の道に至る(悟る)事を否定していない)

余談ながら、おそらく、かつては宿坊の受付も兼ねていたはず。
高野山、伊勢神宮といった、江戸の昔から日本中に“お参り観光PR営業担当”
をばら撒いていた神社&仏閣では、通常、宿坊(宿を兼ねるお寺)
ごとに担当のシマが決まっており、参拝客の出身地ごとに専用の宿坊がありました。

なので、ここで
「江戸から来たんでえ、てやんでえちきしょーベラボーめ!ヘックショイ!」
とか言えば
「うむ、では貴様はサンダーゴッドシグマ院に行きなはれ」
といった感じに行くべき宿坊を案内してくれたはず。

さらに余談ながら、高野山は谷筋にある街ゆえか、それぞれの通りの名を“谷”で呼びました。
(現在の住所表記や案内板を見る限りでは、既に廃れた可能性あり)
かつての正面玄関であった大門前のメインストリートが西院谷、少し先に進むと南谷、
といった感じになります。

ここでさらに脱線。
私が以前住んでいた東京、山手線沿線の鶯谷、というエリア。
この地名(町名ではない。エリアの通称みたいなもの)は江戸でも有名なウグイスの名所だったから、
と大抵の資料で説明されてますが、どうも怪しい(笑)。
そもそも、水鳥ならともかく、野鳥が狭い特定のエリアに集団で留まるとは考え難い。
ついでに、都内でも渋谷のそばにもう一つ、鶯谷、という地名(こっちは町名になってる)がある。

ここで確認。
上野エリアの鶯谷は下谷エリアにある。
渋谷の鶯谷は当然、渋谷エリアにある。
谷だらけ。
そして、今回、この高野山にも鶯谷という地名があるのを見つけてしまった。

東京の鶯谷は、周囲にかつて真言宗系、高野山由来の寺院があったからでは?
…でも確認するのは面倒なので、この話はここまで(笑)。

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