■いろいろスゴかった



ちなみに隙間から中がのぞけまして、潜水時に水没する内部構造部が見れます。




船首部。
先に書いたように上から伸びてるのはカメラ類(一部はライト?)、
右端の銀色の円形部が耐圧殻内部の覗き窓。
下のマニピュレーターは、朝の山手線で痴漢ができそうなくらいに
精密な印象のものでした。

ついでに一番上のオレンジのトサカ部、ソナーが入ってる部分だけ、
やはり素材が異なるようです。
ソナー部も内部は水に沈めちゃうはずですが(でないと水中音は聞こえない)、
この辺り、どういった構造になってるのかはよくわからず。



ちなみにこの覗き窓、手前のガラスが大きく、奥の接眼部が小さい二枚窓だと思ってたんですが…。



実はこういった富士山型の窓ガラスで、あの部分は丸ごと、これで埋まってるのでした。
水圧の変形で割れないように、メタクリルと言う素材で造られてるのだそうな。



実機の操縦席は見れませんでしたが、
その代わり、例の1/1レプリカで、操縦席が見れます。
てっきりアポロ宇宙船のような三人分のイスがあるんだと思ったら、
こんな3人がけクッション型の操縦席なのでした。ちょっと意外。
ただ、写真で見る限り、実機のシートは青いような(笑)…。

この耐圧殻はチタン合金製なんですが、
わずかなゆがみでも、そこに圧力が集中して圧壊する恐れがあるため、
極めて高い精度で造られてるそうな。

とりあえず、ここに三人もか、という感じの広さで、
さらに右下に見えてる覗き窓の小ささもちょっと驚きでした。
全体の構造もそうなのですが、おそらくあの覗き窓も、
キチンと正円でくり抜かないと力の掛かり方が偏って、
そこから亀裂が生じるでしょうから、相当精密に作られてるはずです。

でもって、これがほとんど手作業の職人技だったため、
現在、すでにこれと同じチタン球を造れる会社がないんだとか。
ちなみに次期深海潜水艦はセラミックの耐圧殻を計画してるらしいです。


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