■さあ、上陸だ



というわけで、マカオのフェリー発着場に到着。

余談ながら、このフェリーはただの双胴船ではなく、船首の下、
水面近くに鋭角な出っ張りがありますね。
この薄い板状の部分が、波を切る役割をして高速化に貢献してるわけです。
(いわゆるバルバスバウとは全く異なる原理なので注意)

ついでにこの写真ではわかりにくですが、船体の中央にもちょっとしたふくらみがあり、
実際には、左右の船体+真ん中に0.5の船体、という構造になってます。

真ん中の中途半端な船体は通常は水面上にあり、
薄い構造の船首が大波を食らって沈みすぎると水没し、
浮力を発生させる安全装置として働くものです。

いわゆるウェーブピアサーと呼ばれるタイプの船体で、
これは1990年ごろ、オーストラリアのインキャット社が開発したもの。
以後、世界の高速フェリーはオーストラリア製が席巻するのですが、
おそらくこの船もその一つだと思います。
1998年にはすでに就航してましたから、比較的初期型でしょう。

日本でも一時、津軽海峡の連絡船にこの手の船体が使われてましたが、
確か2010年現在は、航路が休止になってしまってたはず。



さあ、入国審査に向かうぞ。
審査そのものは簡単なんですが、わずか船1隻(とはいえジャンボジェットなみの客数だが)
の乗客なのに、えらい大混雑となっており、通過に30分近くかかってしまいました。



そこから見えたヘンな城とコンクリートの山。
前回来たときはなかったもので、カジノかホテルだろうと思ったんですが、
どうも何かのアトラクションらしい。

今回は立ち寄らなかったので、詳細は不明。
しかしまあ、いい天気ですね。



さあ、入管も突破、フェリーターミナル施設に出ました。
マカオはバスとタクシー以外に全く交通機関がないので、
どうするか…というアタリから次回としましょう。


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