■乗船は面倒だ



で、前をみればいきなりこの行列。
イヤーン、マジですか。
並ぶ、ガマンするが何より嫌いな私としては、速攻でヤル気がうせる。

そもそもマカオに行こう、と思った動機からしてええかげんですから、
まあ、別に無理してまで行かなくていいや、と帰る事にします。



…が、帰り道を間違えて、適当な通路に入ると、
あれ、オレンジ色の看板にMACAU、マカオの文字があるカウンターが。

聞いてみると、確かにここでマカオ行きのチケットを買えるらしい。
あれま。
じゃあ、それください。

が、ここのお姉さん、自信満々に妙な英語を話す。
文法がどうの、発音がどうのではなく、よくわからん言い回しなのだ。
例えば、片道か往復か、というのをOne way or Two way?と言ってくる。
はい…?とこちらがポカンとしてると、キサマはバカだな、
と地図でマカオを指し、香港までそれを引っ張ってくる。

ああ、それなら、とReturn ticket Please、というとOK,Round tripとか言い始める。
ラウンドトリップって、日本語で周遊券と誤訳されてるマヌケな用語じゃないか!
とあせるも、まあ、それでも往復の意味にとれなくもないか、とだまってる。
(実は帰国後、調べてみたらアメリカ英語では往復の意味になると知る)

すると今度はcome back 5-30 ?と聞かれる。
はい?とまた困った顔をすると、お前はホントにバカだな、という顔で、
時刻表の5時半の便を指さす。
今回の目的からして、5時半前は無理なので、Noと応えると、
じゃあ、ちょっと高くなるけどいい?との話。

ああ、帰りの便は時間によって料金が違うのか、と初めて知る。
まあ、いろいろあったがなんとかチケットの購入に成功。
教えてもらった出国ゲートを目指す。

途中でさっきの行列を確認してみると、カウンターには聞いたことのない地名がずらり。
どうも今日は土曜日、近郊の島々に帰るか遊びに行くかの地元の人たち向けの
フェリーのチケット売り場だったみたいでした。



これがチケット。上のが今回の11時の便のもの。
マカオまでは約1時間なので、お昼過ぎの到着となる。
右側、日付の下に星期六、とあるのは中国の曜日表記で、6番目の日、つまり土曜日。
月曜の一から始まって、土曜の六で終わり、日曜は星期日と書きます。
合理的ですが、ちょっと味気ない気もしますね。

座席の指定がどこにもないのですが、この後、改札で小さなシールを貼られ、
そこに座席番号が入ってます。
なので、席の指定はほぼ不可能で、どこに座れるかは完全に運。

下は帰りのチケット、なぜ小さいのかは不明ですが、これで普通に乗れました。
22:30、と時間の指定が見えますが、これは単に最終便で、
このチケットで、好きな時間の便に乗ることができます。
だいたい30分ごとに出てる、という郊外電車なみの便数を誇るフェリーなので、
その点は便利です。




そこでコインロッカーを見かける。
上海の新幹線駅でも見ましたが、あれは理論上使用不可能(笑)。
ちゃんと使える、有料のコインロッカーを日本以外で初めて見ました。
(アメリカのスミソニアン航空宇宙別館にもコインロッカーはあったが無料だったので例外)

ただし、ここ以外では全く見かけなかったので、まだまだ貴重な存在らしい。
これほど便利なサービスもないと思うので、
日本の企業の皆さんは、海外にガンガン売り込んでいただきたいものです。



ここが出国審査の入り口。
奥に見えてるのはフェリー乗車券のモギリで、ここで座席番号のシールが貼られます。

この奥が出国審査場。
よって、パスポートを忘れると、ここで引き返すハメになるので要注意。


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