■その海は意外に美しく



てな感じで、これが、下の階、2等船室です。
ごらんのように吹きさらしですが、ゆえに爽快なのですよ、ダンナ。



ちなみに、この2頭船室だと、船体中央の機関室が見れます。
夏場は暑いからでしょうね、大抵ドアが開いてるのです。
でもって、ああ、この胴体の中央にエンジンと言うデザイン、
なるほど、ミッドシップとはよく名づけたもんだ、と思います。

大抵の船は、その船体中心部に機関部、エンジンがあるのですが、
このスターフェリーの場合、前進後進思いのまま!である必要があり、
このため、まさに船体ど真ん中にエンジンが置かれてます。

このエンジンレイアウトのおかげで、例の90度必殺ターンとかも、
スターフェリーにとってはお茶の子サイサイなのでした。



さあ、エンジンを見たら今度はコクピットを。
スターフェリーは前にも後ろにも愉快爽快に進む必要があるので、
同じような操舵室が両先端部にあります。

この一見すると休憩室のごときコンパクトなスペースが、
この船の全命運を握っている秘密の部屋なのです。

これを見て、アメリカ最初の空母、ラングレーがにこんな運転室であったなあ、
とか最初に思い浮かんだら、
その段階でいろいろと人生に問題がある気がします。
もっとも、あっちはブリッジ形状、つまり高い柱の間に橋渡しされた板の上ですが。



正面から。
なんか乗務員搭乗位置周辺は
やけに救命具が充実してるような気がしますが、考えたら負けでしょう。



中はこんな感じ。
たかが海峡横断お手軽フェリーにしては、
やけに豪華な操舵輪がついてるのに注目。
いざとなったら、宇宙くらいまで行くことを考えてるのかもしれない。



このアタリは、香港島側のフェリー乗り場の密集エリア。
向こう側にもどっかに行くらしい小型フェリーが泊まってます。

でもって、この時、今回の旅行で初めて気が付いたのですが、
海がとてもキレイだぞ、おい。
香港の海といえば、ゴミは浮いてる、人は船で暮らしてる、
まあ世界でもっとも溺れたくない海ナンバー1(私調べ)だったのに、
それがまあ、南国リゾートのような水。

ええ!と驚いてあらためて見てみると、ゴミなんかもほとんど浮いてない。
すごいな、香港。
たったの12年でここまで海ってキレイになるものかと感動する。

下水の普及が進んだ、人件費の安い中国内部に工業施設は行ってしまった、
などなど、いろいろ理由は考えられますが、これは驚いた。

昔行った香港島裏側(南岸)の海水浴場とかも、ちょっとなあ、という水だったんですが、
ひょっとすると、あのアタリも今では完全に南国リゾートと化してしまったのか。

うーん、すごいな。


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