■細くても強い
お次は89式装甲戦闘車。
で、どうやらこの展示車両も試作車らしいです。
ちょっと武装が強化された装甲車、という感じのものでしょうかね。
これも10名の乗員となってましたが、これまた運転手さんまで含むのか、
純粋に運べる兵員の数なのかはわかりません。
ちなみに主砲の35mm機関砲は細い砲身で頼りなさげですが、
富士の火力演習で見たときは、かなりの距離を直線で曳光弾が飛んでましたから、
貫通力はそれなりのものがあると思います。
正面から。
砲塔があると、戦闘車両ぽい雰囲気になりますね。
ついでに車体正面下にある四角い枠は、量産型には無いものなんですが、
なんでしょうね、これ。
乗員の写真をはめ込んでおく、とかでしょうか。
後ろから。
これも排気管は箱型のものでした。
高い位置にあるのは、浅い川などの走破性確保のためでしょうか。
後部のドアは観音開きに開き、ここから乗員の乗り降りを行います。
ドアにある金色のボールはぐるりと回すと防弾ガラスと小さな穴が出てきて、
車内の歩兵が外部へ射撃を行う事ができるようになってるそうな。
79式対舟艇対戦車誘導弾とえらく長い名前の誘導ミサイルの発射ランチャー。
船にも戦車にも使えます、という事らしいですが、これ有線ミサイルなんだとか。
…じゃあTOWのラインセンス生産でいいじゃん、と思ってしまうのは私だけ?
実際、攻撃ヘリのコブラにはTOWを積んでるんだし。
ちなみに、こういった対戦車ミサイルは意外に有効なようです。
湾岸戦争では戦車部隊と一緒に行動していた同じような装甲戦闘車である
アメリカ軍のM2ブラッドレーがTOWで相当数のイラク戦車を撃破したとされます。
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