■古い戦車なのだ
その横には10式戦車の2世代前のマシン、74式戦車がいらっしゃいました。
こうして見ると、車高は10式と74式とでほぼ変わらない、という点に少し驚きました。
(74式 2.25m、10式 2.3m)
それでも解説板によれば10式の重量が43.3t、74式が38t。
90式より軽くなったとはいえ、10式、やはりヘビー級の戦車ではあるようです。
ちなみに、日本の兵器の場合、元ネタと言うべき存在が
必ず(笑)あると考えていいのですが、
この74式戦車だけは、意外にオリジリティが高く、車体、砲塔、足回り、
どれをとっても当時のアメリカ、西ドイツといった戦車先進国の車両とは似てません。
むしろ当時のソ連戦車に近いスタイルだったりします。
個人的には好きなスタイルの戦車の一つ。
ソ連戦車に似てますし(笑)。
怪獣相手には連戦連敗となった戦車ですが、
幸か不幸か戦争は全く経験してないため、その実力は永遠の謎となりました。
砲塔に付いてる、向って右手のデカイ箱は夜間の赤外線暗視装置だったかな。
後ろか見るとこんな感じ。
このデカイ転輪、平たい砲塔、やはりソ連戦車のDNAですよねえ。
ついでに74式では車体横に分かりやすく突き出てるエンジン排気管が、
時代を感じさせますね。
その隣には96式装輪装甲車なる車両が。
これに10人もの人が乗ってワーッと行って、ガーッとやれるそうです。
ただし、この10人が運転手さんを含むのかは不明。
ちなみにここの展示車両は主砲類以外は全て外されており、
本来ならこの車両も12.7mm機関砲か40mmグレネードランチャーが
車体上部に搭載できるようです。
後ろから見るとこんな感じ。
これも日の丸とアラビア語があるので、イラク派遣塗装ですが、
実際に派遣されたものか、試作車にそういった色を塗ってしまったものかは不明。
ちなみに、ウィンカーの上、ドアの両脇に付いたスピーカーのような箱が
この車両の排気管でしょうか。
最近の軍用車両は戦車も含めて、このタイプが多いのですが、
赤外線対策かなんかでしょうかね。
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