■月と地球と振動と



でもって、これも月の石ですが、これはアポロ計画によるものではなく、
隕石として地球に落下してきたもの。
10万年ほど前に隕石の衝突で月面から弾き飛ばされたものと考えられてるそうな。

ちなみにアポロが月面高地と呼ばれる地域から採取してきた石と
その組成がよく似てるのだとか。

ついでに、どうもアメリカの隕石にはHillsという名前が付いてるのが多く、
これは落下した時できたクレーターの盛り土のことですかね。



でもって、ここからは地球に帰ってきた展示です。

カナダの北東部には地表近くまで出てきている地層としては世界最古のものがあり、
38億〜42億年前のものと見られる岩石がそこに含まれるのだとか。
地球の年齢が45億年ちょっとと見られてますから、かなりの古さではありますね。

展示の石は、その地域から掘り出された石で、約39億6000万年前のもの。
解説板だと発見されてる中では地球最古の石とされてますが、これまたウソで(笑)、
現在はさらに5000万年近く古い石が発見されてます。
どうもこの博物館の“地球最古”はあてにならん気が…。

余談ですが、10億単位を意味するBillion ですが、これはアメリカ英語で、
イギリスだと本来は1兆の意味になります。
もっとも第二次大戦後、アメリカに気おされたイギリス人などは
アメリカ英語に合わせて10億の意味で使うことが多いですけども。
が、そのつもりで1940年代、イギリスがプライドを持ってた時代の資料とかを読むと、
光年単位の星の話とかでエライ差がついてしまうので要注意。



これは以前もあった世界の地震発生箇所の展示。
黄色い円が過去2週間以内に地震が発生した場所で、
円の大きさがマグニチュードを表しています。

やや大きなマグニチュード6クラスでも、結構頻繁に発生してますね。
ちなみに右側の暗い部分が現在夜間の地域なんですが、
地震発生地帯によって、日本からオーストラリアに至る海岸線がはっきりわかります(笑)。
どう見ても、太平洋西側の環太平洋地帯は、人間が住むのに適してないような…。



リアルタイムで各地と繋がっている、と言う地震計。
左の二つはアラスカとアリゾナですが、右端は日本の松代でした。
例の大本営疎開施設跡に造られた地震研究所のデータでしょうかね。


NEXT