■さあ2階だ
といった感じで、これにて1階の展示は全て見ました。
次はその先にあった階段で、いよいよ2階へと向いませう。
まずは2階の館内地図から。
ここも中央広場を中心に左右と奥側に向けて展示が広がります。
灰色の部分は非公開の研究機関の入ってる部分です。
とりあえずはオレンジ色の矢印で示された現在地に出ております。
ここから左周りに見学するとしましょうか。
で、階段の横の小さなスペースに、最初にあったのがこの展示。
ハングル文字が見えてるので、なんの展示だろうと思いきや、
左側に韓国(朝鮮)ギャラリーの文字が。
ああ、またも自然科学じゃないなあ(笑)、と思いながらも、とりあえず見学して見る。
ちなみに前回来た時は見た記憶がないので、おそらく新しい展示でしょう。
ついでに、さりげなく入り口に置かれたこの物干し台のようなのは、
村落の入り口に置く一種の結界で、日本の一部でも見られた風習です。
おそらく朝鮮半島から渡って来たものなのでしょうね。
でもって正直これまた散漫な展示内容で、李朝の頃の壷があるかと思えば、
近代韓国の有名人とされる人々のパネル展示が並んでたりします。
一応、時代順の歴史展示になってるんですが、それぞれの解説が極めて中途半端で、
基本的な朝鮮半島の歴史知識を持ってるはずの日本人が読んでも混乱します。
ましてやアメリカ人においては…。
これも金で買って、場所がなくてここに回された系じゃないかなあ(笑)…。
そして、ここに至っては見学者は人っ子一人居ない。
まあ、この内容じゃ、さもありなんという感じですが、
せっかく高い場所代を払ったんだろうから、もう一工夫あればなあ、と。
実にもったいないですね。
例えばこの韓国(朝鮮)は国境を超えて、というパネル展示。
パッと見ただけでは、肝心のこの3人が誰なのかさっぱりわからないのです(笑)。
よーく探してみると、隅っこの方に名前と職業が出てるんですが、正直、
キチンと解説してもらわないと、一体全体誰で、何をやってる人なのかもわからない。
(左端と真ん中が多分(笑)画家の方、右端はプロゴルファーの女性らしい。
この組み合わせもよくわかりませんが、正直、聞いたこともない人たちでございました。
韓国では説明無しに皆知ってるのかもしれませんが…)
じゃあ、このパネルは何が書いてあるのか、といういと、
それぞれの写真の人たちの発言だったりします。
が、そもそも、どういう人物かの説明が細かい解説を読まないとさっぱりわからず、
正直、よほど忍耐強い見学者で無いと理解できない、という展示でした。
つーか、一通り読んだあとも、実はよくわかりませんでした(笑)。
これでアメリカ人に朝鮮半島を理解しろ、と言っても、そりゃ無理でしょう。
アメリカの展示業者にダマされちゃったのか、
あるいはお金出した人の希望通りなのかわかりませんが、
スミソニアンの中で、ここまでお粗末な展示は他にない、という感じです。
そもそも、朝鮮半島はそれなりに立派な文化を持ってるわけですから、
もっと興味深い展示はいくらでもできるでしょうに。
これじゃあまりにもったいない。
展示の最後に、
この展示は韓国(朝鮮)財団の好意によって実現しました、というパネルが。
まあ、要するに金で買いました、という事です(笑)。
となると、やはり1階のアフリカ系の展示も同じ穴のムジナっぽいなあ。
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