■遺伝は続くよどこまでも
さて、気を取り直して、お次は遺伝子のコーナー。
このテーマの展示は、最近の科学博物館の流行ではありますね。
ちなみに例の1ドルで買った館内マップによると、
今年(2013年)に出来たばかりの展示らしいです。
中はこんな感じ。結構人気でした。
これも最近の流行で、基本的には体験学習とやけに凝った演出の展示です。
この手の展示にロクなのはない、という私の経験則が7割前後で的中、
という微妙な内容でした(笑)。
ただし、面白い部分も少なくなかったので、
ロンドンの科学博物館新館のような悲惨さはないです。
こちらはDNAの抽出実験のコーナー。
1時間に1回前後、行なわれてるようで、結構人が集まってました。
なんでも塩とエタノールがあれば、
植物などの細胞組織から簡単にDNAだけを抽出することが可能なんだとか。
さて、ここの展示で面白かったのがこれ。
292人の被験者を集めて、それぞれの顔の特徴から
遺伝による獲得形質を判別し、全部で16のグループに分類した実験結果の展示。
でもって、これがその判別方法。
ただし、この並び順は上の系統図とは違ってますが、
結局、全ての条件を確認するので、まあ同じ事にはなります。
判別点は全て顔に関するもので、左の鏡は確認用のもの。
系統図の方だと、まず最初にエクボができるか、でYES、NOに分かれ、
次に耳たぶ部が頭部にくっついてるか(下にはみ出さずに繋がってるか)、
それとも離れてるか(下にはみ出しているか)で分かれます。
次に舌を横から丸めることが出来るか(上の上から2番目の写真参照)、そして最後に
髪の生え際の中心に、下向きに下がった部分があるか(上から3番目の写真)
この質問によって、全ての人間は16のタイプに分けられるそうな。
ちなみに私はNO→NO→NO→YESで、全体の2%でしかない少数派となりました…。
(100%を16のグループで分割なので平均は6.25%)
ただし、さらに少数派というのは居るもので(笑)、
エクボYES→耳たぶYES→舌NO→生え際YES
となったグループは292人中該当者はたった1人、0.34%となっておりました。
なんでこんなことに、というと、この選択パターンは
対立形質のうち、全て劣勢遺伝の方を選択してるんだそうで、
なかなか現れないのだとか。
なかなか面白い展示でした。
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