■来たぜレックス



こちらがドナルドダック型口びるの恐竜さんたちでした。
まあ、ユニークな形の頭部で、神様が笑いを取りに来たとしか思えませぬ。



そんなドナルドダック軍団の一人、エドモントサウルスの頭部化石。
8000万〜6500万年前に生息していた、という事ですから
これもトリケラトプスとティラノサウルスなどと同期生ですね。

しかし、こうして見ると1億4千万年前〜8000万年前までの間の恐竜が
全然出てこないんですが、この時期、現在の北米大陸に恐竜は居なかったんでしょうか。

ちなみにこれもホンモノの化石ですが、よく見ると色が少し薄い、
つや消しの部分があるのがわかります。
ここらが欠損部分で、復元時に継ぎ足されたものらしいです。



やって来ました、チョー有名どころ恐竜のティラノサウルス。
正式名称だとティラノサウルス-レックスで、
その省略形がT-rexとなります。

アメリカ大陸に居た大型肉食恐竜で、でかくて強くてアメリカ生まれ、という事で、
あちらでは絶大な人気を誇るようです。
これも7000万年前前後に生息していた、とされます。

しかしアタマだけでこの大きさですから、なんともデカイこと。
ついでに、これは複製化石なんですが、なぜか歯が真っ黒でして、
このレックスはメスで既婚に違いないですね、という冗談を言いたかったのに、
周りはアメリカ人ばかり、そもそも英語でお歯黒ってなんと言うのかわからず、
非常に悔しい思いをしたので、ここに書いておきます。



こちらが全身像。デカイです。
同じ肉食恐竜でも、アロサウルスやケラトサウルスの比ではありませぬ。
肉食獣もどんどん大きくなってたんだなあという感じですね。
つーか、陸上に存在した肉食獣としては未だに最大クラスなんじゃないでしょうか、これ。

こんなのが絶滅した後に産まれてよかったとしみじみ思います。



上半身のアップ。
腕がやたらと小さいのが目に付きます。
腕相撲なら勝てるかも。

しかしアンバランスとしか言いようが無い頭部の大きさで、
現代の肉食獣、ライオンや虎はこんなデカイ頭にはなってませんから
(哺乳類ではむしろ肉食獣の方が小さいと思う)
これほどのアゴが必要なくらい、当時の草食恐竜が強かったのか。

ちなみに良く見ると頭部から首にかけて、複数のひも状のものがありますね。
この首辺りの骨にヒモ状のものが付いてる、というのは
他の化石にもあったのですが、これが復元のために付けられたものか、
本来の化石に最初からついてたものか、よくわからず。



あんまり見る事がない気がするので、後ろからも一枚。
結構カッコいいですね。


NEXT