■恐竜の終わりに



さて、こちらは展示中央部にデーンと構えていたディプロドクス。
これもアメリカを代表する大型恐竜で、1億4000万年ごろに生息、
となるとアロサウルス、ステゴサウルス世代の大型恐竜です。

最大27mにもなる全長は恐竜の中では最長クラスだそうですが、
尻尾や首は極めて細く、その体重は11トン前後、
下手をすると大型アフリカゾウと同じくらいのものだったと考えられてるそうな。

例のロンドン自然史博物館の中央ホールに居たのもこれで、
そういやあれはアメリカのカーネーギーが贈ったものでしたね。



こちらも1億4000〜5000万年前の北米大陸に生息していた大型恐竜、カマラサウルス。
首の長いカミナリ竜の仲間では小型なものだ、ということでしたが、
それでも最大15m前後にはなったようです。

ちなみに展示のものはホンモノの化石ですが、
ほぼ発見されたときの姿勢を維持してるそうで、
手足は力を失って、首は曲がり、明らかに倒れた姿勢となってます。
こういった化石の姿勢を“死の姿勢(Death pose)”と呼ぶんだとか。



最後はこれも1億4000万年世代のカンプトサウルス。
展示の化石は、まだ成長途中だった若い個体と見られてるとか。

この恐竜も昔は2本足で、背筋がシャンとした復元図だったのですが、
どうやら4本足でも歩いてた、という事が判明したそうで、
今ではなんだかステゴサウルスみたいなスタイルに。



で、本来ならこの上、中2階部分に翼竜などの展示があったのですが…



危険とか閉鎖中という表示と共に階段は閉鎖されてました。
うーん、未来永劫、スミソニアンの博物館軍団を完全制覇するなんて
出来ないような気がしてきますね(笑)。



これにて恐竜化石展示の見学を終了、次の展示に向います。


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