■人気者ではないけどれど



こちらは私はよく知らない恐竜、ケラトサウルスで、
1億4500万年前に生存とされてましたから、ステゴザウルスとほぼ同世代。

肉食の恐竜で、鼻の頭の上のツノが特徴なんだとか。
恐竜においては通常、角があるのは草食性の種ばかりで、
なんで肉食のケラトサウルスにこれがあるのかは全く謎だそうな。

これもホンモノですが腕や右足部分が欠損してるようです。
こういった欠損部分を勝手に復元しちゃわない辺り、好感が持てます。



お次はケラトサウルスやステゴサウルスと同世代の有名恐竜、アロサウルス。
これもホンモノの化石です。

1億4000〜5000万年前を代表する肉食恐竜ですが、
後で見るティラノサウルスよりかなり小型で、
やはり恐竜は時代が進むと、どんどん大型化したような印象がありにけり。



反対側からも。
アロサウルスも昔は背筋をピンと伸ばした礼儀正しい復元図の恐竜だったのですが、
いつの間にか猫背でバントを警戒する三塁手みたいな姿勢になってしまいましたね。
何かよほどツライ事でもあったんでしょうか。

ちなみに、私は見分けられなかったのですが、この化石の左肩には骨折と治癒の跡が
残ってるそうで、おそらく生前は左腕はほとんど使えなかったのではないか、とのこと。



カモノハシの遠い縁者たち、と書かれた化石。
ドナルドダック式のクチバシ型の事かと思ったんですが、そうではなく、
爬虫類でありながら、鳥類の特徴を持った恐竜たちの事らしいです。
これらの恐竜は下半身、腰と脚の辺りの骨の構造が鳥に似てるんだそうな。
(解説の表記はBird hipped dinosaurs)
じゃあここから鳥類に進化したのか、と思ったんですが、
そこら辺りにの説明はなし。
どうも必ずしも、ここから鳥が産まれた、というわけでは無さそうです。

右側のやや大型のが6500〜8000万年前に生息していたThescelosaurus。
発音が分からないのですが、英語読みならタサロソーラス、
ラテン語読みならティシェロサウルス、といったとこでしょうか。
日本語の場合、ラテン語読みが(すなわちローマ字読みだが)普通なので、
後者で読んでおくのが無難かと。

ちなみにこれもギリシャ語で、とても素晴らしいトカゲ、という意味だそうな。
なんでそこまで賞賛されてるのかは、
詳しい説明が無く、よくわかりませぬ(笑)。

その左下のがこれも鳥類型の恐竜で、ヘテロドントサウルス。
約2億年前、カップラーメンが何個出来てしまうんだ、という
人間の感覚だと無限に近いような過去に生きていていた恐竜で、
このタイプのものとしては最古の種だそうな。
ただし、これは複製化石です。
こうして見ると、やっぱり時代が進むと大型化してるなあ、と思います。



こちらは頭突き型恐竜、頭部が頑丈だった皆さんの頭部骨格化石たち。
パキケファロサウルス、ステゴケラスとかそういった恐竜たちですが、
ここに展示されてるのは全て複製化石でした。

与えられた環境に、たまたま適応した特徴を持った種(優れた種ではない)が
繁栄するというのがダーウィン式進化論の真髄ですが、
こういうのが適応で選別されて繁栄してしまう環境って
どんな世界なんでしょうかねえ…。

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