■最後の戦い
さて、残る展示部屋は3つのみ、もはやマップを載せるまでも無い、
という事で一気に片付けて航空宇宙館編、決着とゆきましょう。
お次は看板の日本語表示によると「アポロの月旅行」。
Appolo to the
moon 、その名の通りアポロ計画に関する展示ですね。
でもって、すでに紹介した中央ホールの展示で
大きな漏れが一つあったので、ここでそのフォローを。
人類初の月着陸を行なったアポロ11号の指令船、コロンビア。
月着陸船はすでに見ましたが、こちらは地球まで帰還する指令船の方です。
どういいうわけか、この展示、すっかり忘れてまして、写真もこれしか撮ってません…。
どっちにしろ、これもプラスチックケースのカバーでほとんどよく見えませんが。
でもって、アポロの部屋に戻って、もう一つのアポロ指令船の展示。
これはスカイラブ計画の時のもので、
1973年にスカイラブ4として3人の宇宙飛行士を送り込み、
84日間の滞在記録を残しています。
大きな窓のようなものは乗降用のハッチがあった場所で、
通常はドアでフタがされてます。
意外に熱で焦げてない、という感じですが、
ロンドンで見た10号のチャーリー・ブラウンはもっとコンガリ焼けてましたから、
これ、展示にさいしてキレイに磨いちゃったんじゃないか疑惑ありにけり。
ちなみに、なぜかサンフランシスコの隣、
アラメダで展示されてる空母ホーネット博物館には地上試験で使われた
未使用状態のアポロ指令船があり、それを見ると
打ち上げ時にはロケットと同じ白い塗装がされてるようです。
そのハッチのドア。
こちらはアポロ11号のものです。
本来、ヒンジがついていて、普通のドアのように横に開くのですが、
どういうわけか、現在展示されてる指令船では取り外されてしまってるものばかりです。
理由は不明。
窓の右手にあるレバーを操作すると圧縮された窒素がシリンダーを押し上げ、
すべてのロックを外して5秒で完全に外に開くようになっている、とのこと。
5秒は遅いような気もしますが、
完全密閉の宇宙船ですから、そこら辺りが限界なのでしょう。
ちなみに、1967年に訓練中の火災で指令船に
閉じ込められた宇宙飛行士3人が焼死するという事故があったのですが、
その段階では90秒もかかった、という事ですから、
大幅に進化してるのは確かなようです。
その先には各アポロが月で採集してきた石や砂、岩の破片の展示が。
これは15号が採取してきた玄武岩だそうな。
結局、1972年のアポロ17号以降、誰も月から帰還したものがありませんので、
今でもこれらのサンプルが人類が持つ
唯一の月の石のサンプルなんでしょうね。
もっとも、相当な量を持ち帰ったという話ですから、
どこまで貴重なのかはよくわかりませんが…。
その先には、アポロ計画で月に持ち込んださまざまな装備の展示がありにけり。
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