■NASAのツッコミどころ
謎の金魚鉢という感じですが、
アポロ計画のときに使われた与圧ヘルメットだとか。
ただし訓練用とのこと。
でもって、よく見ると、正面中央に謎の出っ張りが(笑)。
鼻の高いインド・ヨーロッパ系のみなさん向けの品、
という事なんでしょうかね。
アジア系モンゴロイドのパイロットなら不要な工夫かも。
アポロ計画に関する、またもスヌーピーネタ(笑)。
宇宙服のヘルメットの下に付けるヘッドフォンとマイクのついた通信帽は、
スヌーピー キャップと呼ばれてたそうな。
理由としては、その形から耳の垂れたスヌーピーみたい、
あるいはマンガの中で彼が被っていた飛行帽に似てるから、
という両説があるようですが、まあ、どっちでもいいや(笑)。
ついでに右の“月はアメリカのチーズで出来てたんだ!”という
スヌーピーのワッペンが、NASA公式のものか、
何か別のものなのかは、解説が無く不明なり。
で、その向かい側にあるのが、意外な強敵だった展示、時間と誘導技術。
その下に“語られることの無かった、ここからあの場所に至る物語”
とありますが、実際、なかなか興味深い展示となっています。
(厳密には語られてないと同時に語りきれない、というニュアンスの英語)
中はこんな感じの部屋でした。
地球はもちろん、宇宙においても、自分の現在位置と現在時刻を知ると事が、
長距離移動における、もっとも重要な要素だ、というのがこの展示の主旨で、
まずは人類の長距離移動の第一歩、
大航海時代の時刻、位置の確認技術の解説から入ってゆきます。
というわけで、大航海時代の必須アイテム、
水平線から見た天体(月、太陽、北極星など)の高度(角度)から
自分のいる緯度を知るための道具、右の八分儀(Octant)と、
さらに進化した左の六分儀(Sextant)となります。
太陽の南中高度などは単純に南に行くほど高度が上がりますから、
天体の高度から緯度を知るのはそれほど難しくない、
というのはなんとなくわかるでしょう。
余談ですが、八分儀の英語、オクタントの“Oct”はタコのオクトパスと同じ、
8を意味する接頭語で、3を意味する接頭語、Tri-と同じ種類の名詞です。
(そういう意味ではOctopusの日本語訳はタコの八ちゃんがより正しい)
音程を意味する“オク”ターブも、8度音程の8から来たものですし、
10月のOctoberも、古代ローマでは8月だったゆえの名前です。
(ローマの1年は3月から始まったので)
ついでに、六分儀の接頭語、Sex-にはスケベな意味も性別の意味もなく、
これまた6を意味する接頭語となっています。
英語で六つ子の事をSextuple
というのはこのためで、
別にオヤジがスケベで子沢山、という意味ではありません(笑)。
こういった数字の接頭語は、覚えておくと意外に便利です。
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