■国家安全のための正当なデバガメ
1920年代に開発されたアメリカにおける航空偵察用カメラの先駆け、
フェアチャイルド社のK-3B。
以前に紹介した航空写真向きの民間機、FC-2を自分で開発しちゃった
フェアチャイルド社ですが、カメラまで自社開発してたんですね。
となると、本来は民生用でしょうか。
しかしまあ、レンズもでかけりゃフィルムもデカイ、という感じです。
こちらはU-2偵察機が積んでいた偵察用カメラ。
もはやカメラという名の狂気、という感じですが、
ほぼ高度20000m、約20qの距離からデバガメをするわけですから、
このくらいのサイズは必要だったんでしょうか。
上の二つのタンクがフィルムと、撮影後の収容部。
ここら辺り、ソ連中の露天風呂の女湯は一つも見逃さぬ的な
アメリカの意気込みを感じますが、
解像度は地上75cmの物体を認識するのが限界との事。
うーむ、女湯相手に使うのはちょっと無理がありますね。
だとすると、これだけの機材を何に使うのか、どうも理解に苦しみます。
U-2のパイロット服と、座席、計器板の一部が展示されてました。
どうも普通の射出式脱出シートとは違うように見えますが、詳細不明。
地球観測衛星、ランドサットに搭載されて居た地上温度感知器。
地上や海水の温度を感知して撮影できる装置だそうで、
これを使って水温の高い場所などを発見できる、との事。
ちなみに、ランドサット本体の展示もあったのですが、写真撮るの忘れてます…。
はい、といった感じで今回の本編はここまで。
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