■最強のエンジン



巨大な扇風機に見えますが、例のラングレーの機体に使われた
マンリー ベルザー(Manly balzer)ラジアル5 エンジンだとか。

ちなみにベルザーは開発者の名前ですが、
マンリーは人工の、といった意味ですから、
人工ベルザー、日本語にすると人造人間佐藤さんみたな名前です。
…イギリス人のネーミングセンスは謎だと思ってましたが、
どうもアメリカ人のネーミングセンスもよくわからん気がして来ました…。
(追記:掲示板にてマンリーもエンジンの改良を行なった
設計者の一人である、との指摘をいただきました。
まさかそんな名前の人がいるとは…)

先に書いたように、これによる人力飛行には失敗してますが、
その出力は50馬力を超えており、
これはライト兄弟が初飛行に使ったエンジン(12馬力)より強力で
しかも軽く(77.3kg対62kg)、おそらく当時世界最強の航空エンジンだったと思います。
これで飛ばなかったんだから、ラングレーの機体は、
設計に相当な問題があったと考えるべきなんでしょうね。

ついでに星型の空冷エンジンのように見えますが、
水冷式で、どうも周辺のパイプがラジエターらしいです。
自転車のスポークのような構造で支持されたこれが、
前後に二つ付いてるため、遠目には車椅子に見えたりします。



なんじゃこりゃ、という感じの展示ですが、
これもロンドン旅行記のフランス航空宇宙博物館で紹介した、
19世紀の気球ブームの中で考えられたものの一つだそうな。

フランスの天文学者によるものらしいですが、
テッペンの巨大風見鶏と左右の羽がステキ…。



さて、では次の展示に移動しましょう。

お次は物体はどうやって飛ぶの?の部屋。
よく見ると、入り口の看板の下に、
ボーイング社の提供です、の文字があります。



その名の通り、飛行機に関するいくつかの実験が体験学習できる部屋でした。
が、この手の展示を見てる時間は無いので、
ここは速攻で退散とします。


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