■その他いろいろ



さて、次は上の回廊部分周りの展示を見てみましょうか。
ちなみに正面の機体はME-109で、なんか犬っぽいです。



こんな感じに回廊周りもいろんな展示が並んでます。
その中の主なものだけ、紹介しておきましょう。



星五つ、すなわち元帥の旗で、アメリカ空軍で元帥(General of the air force)というと
大戦期の陸軍航空軍のボスで、空軍独立に尽力した
“ハップ”アーノルドしかいませんから、彼の旗という事になります。
ちなみに彼は空軍独立前、陸軍所属時代に元帥になっているので、
陸軍、空軍の二つの軍で元帥の地位にあった不思議な人物となってます。

ちなみに、元帥は戦時に臨時設定される軍の最高位であり、
平時の軍の最高位は大将までです。
アメリカでは第二次大戦を最後に、この地位に就いた人物はいません。
ただし、一度元帥になってしまえば戦争が終わっても、
本人が退役するまで、大将よりえらい人という地位が保証されます。

元帥クラスの人物の移動時には、その車両には元帥マークをつけるのですが、
さすがにこの旗を車につけて走り回る度胸は
アーノルドにも無かったでしょうから(マッカーサーならやりかねないが…)、
執務室とかに飾ってあったんでしょうかね。



お次は各国が使っていた機銃&機関砲の展示。
ちなみに明確な区別はよくわかりませんが、通常、
12.7mm以下を機関銃(Machine gun)、
20mm以上を機関砲(automatic cannon)と呼ぶようです。

とりあえず、これはイギリス(左)とアメリカ(右)が使用した
各種弾丸のコレクション。

英米ともに20mmが最大で、さすがに37mmとかは純粋に
「砲(Cannon)」に分類されちゃってるらしく、
ここには入ってませんでした(笑)。

ここでちょっと驚いたのがアメリカ軍の一番上に展示されてる弾で、
20mmより少し小さいこれ、0.6口径(caliber)とされています。
となると1インチ×0.6=15.25mm弾という事になりますが
そんな機銃をアメリカが使っていた、というのは知りませんでした。

ただexperimental ball という聞きなれない説明がされていたので、
なんらかの試作かもしれません。



こちらは枢軸側、左からイタリア、ドイツ、日本です。

一番右、ドイツの銃弾で縦置きになってるのは、
何の説明もなかったものの、明らかに20mmより太いような感じ。

ちなみに上の解説では弾丸の薬莢底面にある
数字や文字の読み取り方が説明されており、
どの国でも製造年月日は必ず入れてるのね、という意外な発見が。
他の国では製造年しか書かれていないのに、
日本だけ製造月まで入ってるのは几帳面な国民性でしょうかね。


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