■アレクサンドリア1回戦終了
市役所前市場から10分も歩くと、地下鉄の駅が見えてきました。
いつものブラッドドック ロード駅の隣駅、キングス ロード駅です。
ざっと駅一つ分、歩いてしまったわけですね。
ホームに上がると、向こうにDC中心部から出てるAMTRAKの駅も見えてます。
あれも使って見たかったんですが、時刻表が全くわからなかったので、今回は見送り。
料金体系もイギリス並によくわからないですし。
ここで右側に見えてる急成長しちゃった国会議事堂のような建物に気が付く。
あ、これブラッドドック ロード駅からも見えてたやつだ。
全景はこんな感じ。
なんだかデカイ建物だなあ、と思って現地でもらった地図で確認すると、
The
George Washington Masonic National
Memorial
と書かれている。
ああ、初代大統領ジョージ・ワシントンの記念……記念…
なんですと!?
ありゃ、よく見たらMasonic
Templeという表記まで。
これ、ただのワシントン記念塔といった建物ではなく、直訳するなら、
ジョージ・ワシントン フリーメイソン式記念塔です。
日本じゃ秘密結社扱いされてる、あのフリーメイソンですね。
よく見りゃ、建物のまん前に巨大なGの文字とコンパスと定規があり、
まさにフリーメイソンそのものです。
ロンドンの時といい、なんでか縁があるなあ…。
ワシントンを始め、歴代大統領にそのメンバーは多いのですが、
まさかこれほどデカイ建物で、その名の下に記念塔が建てられていようとは。
アーリントンの墓地で、エジプト式、神秘主義的な
フリーメイソンの影響らしい墓石を見かけたので怪しいとは思ってましたが(笑)。
まあ自分がエリートと自惚れてる連中の互助会ですけどね、あれは。
…で、あくまでヨタ話をひとつ。
いいですか、ヨタ話ですよ(笑)。
この建物を見てわかるように、中央部にローマ神殿のような入り口を作り、
その上に塔を載せる構造は、1910〜30年代のアメリカにおける
フリーメイソン神殿(temple)によく見られる構造です。
(さすがにここまで高い塔を載せてるのは珍しいが)
そして、私たちは日本で似たような特徴を持つ建物を知っています。
永田町のアレ、すなわち国会議事堂です。
あのデザインの原案が公募されたのが1918年ごろ。
おそらくアメリカで流行っていた建築として、
このフリーメイソン式建物を変な形でパクっちゃったんじゃないかなあ、
と個人的には思ってます。
ちなみに、白人の紳士の組織であるフリーメイソンに
日本人が入れるわけない、と思うところですが、
あの設計案を提出したの、
実は宮内省の皆さんなんですよねえ…。
とりあえず今回は既に駅に入ってしまってので見学は不可能。
だが、さすがにこれを見逃すのはもったいないので、
最終日に再戦を行ないましょう。
かなり興味深いその内部の紹介は、その時のお楽しみ。
とりあえず、ここから地下鉄に乗って、次の目的地、
ワシントンの海軍工廠に向うぜ、というとこで、
今回の本編はここまで。
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