■アイデアはいろいろだ
イグルーと呼ばれる実験器。
名前はエスキモーの家を連想させるその形から来てるみたいですね。
で、説明を読む限りでは先に見た宇宙実験棟が搭載されないんだけど、
なんらかの実験が行なわれる飛行の場合、このカプセルで
装置を運搬し、中で実験を行なった、という事らしいです。
ただしどう見ても人間が入れる様子は無く、
実際、貨物室の奥、宇宙空間では乗務員室に繋がってない場所に
置かれているので、人間の手を借りない自動実験装置なんでしょうか。
とりあえず、どうも詳細は不明、という事で…。
で、ここにもあった、各種スペースシャトルのデザイン案。
何の説明もないので、これがNASAの手によるものかは不明です…。
さらには、こんなのも考えられていたそうな。
左端のはNASAによる案で、相胴の飛行機で軌道船を運搬し、
上空でこれを発射する、というもの。
航空宇宙本館で見た、スペースシップ1が、
後年そのままアイデアを拝借してますね。
ちなみに真ん中のブリティッシュ航空社(BAC)の案は、
複数の機体を固めてその推力で打ち上げる、という豪快なものですが、
うち2基は単なる補助ロケットらしいです。
うーん、意味がわからん…。
これにはマスタード(Mustard/カラシ)という変な名前がついており、
なんじゃそれ、と思ったら、
Multi-Unit
Space Transport and Recovery
Device
再利用式多体宇宙移動用装置なる名称の略だそうな。
…こういったダジャレはアメリカの軍人さんが好きで
よくやるんですが、イギリス人もやるんですね…。
はい、と言う感じで、スペースシャトルを巡る探検はここまで。
次回はちょっと先祖帰りして、さらにそのほか諸々を見て行きます。
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