■高級時計の謎
さてペロ君、今回のお話はこれだ。
「これだと言われましても…。矢印の先って…時計?」
そう、時計だ。
ウドヴァー・ハジーセンターには数箇所に壁掛け時計が設置されてるんだ。
「それが?」
とりあえず、アップで見てみようか。
「…で?」
よく見てちょうだい。12の数字のとことか、メーカー名とか。
「あ、これロレックスじゃん。あんたには縁もゆかりも無い高級時計の」
コメントの後半は余計なお世話だが、とりあえずその通り。
「こんな高級時計を使ってるって事は、
よほど寄付が集まってるのかね、スミソニアン協会」
まあ、そこも気になるが、それ以上に問題なのは、
ロレックスの壁掛け時計なんてあったっけ?という話だ。
「香港で300円で買った目覚ましを15年使ってるあんたがそんなことわかるの?」
コメントの前半は余計なお世話だが、少なくとも私は聞いたことが無いぞ。
普通、ロレックスと言えば腕時計だろう。
「じゃあ、これは何なのさ?」
正直わからん。
可能性としては、アメリカで名を売るため、
ロレックスが適当な時計を買ってきて、
自分の会社の名前を付けて寄付したか…あるいは…
「あるいは?」
実は、二度ほどロレックスの壁掛け時計を見た事があるんだよ。
「じゃあ、あるんじゃん」
でも、それは返還前の1990年代後半の香港で、
スーパーファミコンのゲームが10本、CDロムに入ってますとか、
某有名ブランドのバッグが1000円前後で売ってます、という、
商業中心の店でだぜ。
「……」
……
「…パチモン?」
まあトヨタのケータイ電話みたいな、
本来オリジナルが存在しない商品なので、
果たしてこれが偽ブランドと言えるのかようわからんが、
その可能性もゼロではないような気がしなくもなくもない。
「微妙?」
うむ、まあ、そうとしか言いようがないね。
はい、とりあえず今回はここまで。
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