■19世紀のフリーメイソン
一番上に、コンパスと直角定規とGの字の例のシンボルマークが入ったこれは
この記念館の建設資金 寄贈者一覧。
結構、アメリカでもこういった名前の張り出しはやるんですね。
各州ごとに分けられているものの、USSニュージャージーの時のような
金額ごとの区分けはありませんでした。
そして、これがここの展示のウリの一つ、
1802年当時のワシントンDC&アレクサンドリア地区ロッジの
儀式用の部屋を再現したもの。
展示されてる品々は1802年当時から使われていたものだとか。
私も実際に使われていた品々は初めて見ました。
ロッジ(Lodge)というのは以前にも説明した各地に設けられた支部組織で、
各組織は、こういった部屋をそれぞれ持っていて、
そこで入会などの儀式を行なっていました。
ここはNo.22 ロッジとなっており、1783年ごろ、
独立直後あたりに設立されたそうです。
ちなみに、必ずしも設立順にロッジ番号が与えられるわけではなく、
また大元の本部ともいえるグランドロッジは各州ごとにあったようで、
どのグランドロッジに所属してるかでも、いろいろ異なったようです。
前に見たUSSニュージャージー乗組員による
フリーメイソンリーのロッジ番号は62でした。
これは艦の識別番号BB62に引っ掛けた番号でしたから、
結構、臨機応変に番号が振られていたのかもしれません。
ついでに、これらの支部、各ロッジの親組織となる
グランド・ロッジは国ごと、イングランド、スコットランド、フランス…
といった感じで存在するんだと思ってましたが、
アメリカの場合、各州ごとに51も存在するようです。
こちらは1874年から1947年まで使われていた儀式用の部屋の写真。
ちなみに1932年にこの建物が完成してるはずですから、
その後もしばらく、別の場所に儀式用の部屋を維持してたんでしょうか。
当時のフリーメイソンの皆さんが使ってた品々の展示。
一番上の二つの銃は決闘用ピストルだそうで、
“当時の多くの紳士が普通に所持していたもの”そうな。
左下の勲章は陸軍のパープルハート勲章。
ワシントンが制定した勲章、という事らしいです。
ただし、長年、その受賞は絶えていて、1932年にフーヴァー大統領(非会員)が
当時、陸軍参謀総長だったマッカーサー(会員)に命じて復活させたようです。
これは陸軍から寄贈されたホンモノだとか。
右下の槌(Gavel)はワシントンが植樹した木から作られた、
“と言われている”ものだそうな。
こちらはワシントンの肖像が使われてる各種メダルやら勲章やら。
NEXT