■それは意外に高台で
入口から見たフリーメイソン寺院の建物。
もう誰も覚えてないでしょうが、この建物、
私が利用していた隣駅からも見えましたから、
そもそもかなり背が高いのですが、さらに高台の上に建ってます。
やれやれ、筋肉痛の身にはしんどいのう…。
このフリーメイソン寺院は、ワシントン生誕200周年記念に建てられたもので、
ワシントン誕生から200年目にあたる1932年に完成しています。
(ただし誕生日の2月22日には間に合わず、5月に完成)
なんでまたこんな縦長の構造に…というと、
アレクサンドリアといえば、有名なのは古代ローマ時代のエジプトの都市で、
でもって、世界の七不思議と言われた大燈台でしょ、
ということで、それをイメージしてこんな建物になったんだとか。
ただし、フリーメイソンはそもそもエジプト文明が好き、
という妙な特徴があるので、その影響かもしれません。
ついでに建物の基部から塔の先端までは200フィート(61m)あるそうで、
これはジョージ・ワシントン生誕200年記念に引っ掛けた数字でしょう。
ちなにみ通常の入場券ではなく、1日に何回かあるガイドツアーの券を買うと、
あの塔の上まで登れるそうですが、今回、それは見送りました。
参考までに、2013年の段階では、通常入場料だと5ドル、
ガイドツアーだと8ドルになります。
ただし、ガイドツアーは1日に2回前後しかないので、
お出かけ前にGeorge
Washington Masonic National
Memorial
で検索して、時間を確認する事をオススメします。
とりあえず、19世紀から20世紀初頭にかけて
英米で流行ったローマ式というか、
なんだそれというか、そういった様式の建築ですね。
例によって現地の解説ではギリシャ風とされてましたが…。
ついでに中央に高い塔、正面にはローマ風の玄関、
そして左右に翼部がある構造となると、
日本の国会議事堂とそっくりの構造ですが、
実際の設計は日本の国会議事堂が先です。
あれも当時の英米の流行に乗った設計なんでしょうね。
ただし、日本の国会議事堂は途中で関東大震災があったりして
工事が遅れまくった結果、
こちらのフリーメイソン寺院の方が先に完成してますが。
その登り道の途中で振り返るとこんな感じ。
これ、犬なら侵入したくなるだろうなあ、罠だよなあ、と思ったり。
建物のある頂上部からの眺め。
アメリカの典型的な地方都市、という感じの低層都市です、アレクサンドリア。
右手に見えてる大通りが中心街のキング ストリート、
その上を飛んでるのはレーガン空港に降りる旅客機。
そこにあった案内板。
1864年にほぼ同じ場所から見た風景だそうな。
1864年だとまだ南北戦争中で、日本ならまだギリギリ江戸時代。
手前に見えてるテントは入植者用とかではなく、
ここに宿営していたニューヨークから来た陸軍歩兵連隊のもの。
アレクサンドリアは完全にジョージア州、南軍の地域ですが、
ワシントンD.C.から南部に繋がる鉄道路線と、
ポトマック川の港湾とで、首都ワシントンD.C.にとって重要な地域だったため、
北軍によって占領、支配されてました。
解説によると、ここを通っていた鉄道路線を南軍の攻撃から守るために
この連隊は派遣されたようです。
が、実はそこからでもまだこれだけの階段が(笑)。
普段なら気にもならない感じですが、
さすがに昨日の大遠征後の体にはしんどいな…
という感じで、今回の本編はここまで。
次回、いよいよアメリカを代表するフリーメイソンのロッジの事務所でもある、
このフリーメイソン寺院の中に入ります。
私も実際にフリーメイソンのロッジが置かれた建物に入るのは初めてで、
結構、ドキドキしております、はい。
NEXT