■軍艦の生活
石炭樽、と書かれてますが、それは愛称でして、
実は冷水機なんだそうな。
USSオリンピアはアメリカ海軍で最初に冷水機を搭載した軍艦だそうで、
こういった面ではアメリカ海軍、進んでるなあ、と思ったり。
ちなみに、製氷機や冷蔵室もアメリカの軍艦としては
初めて搭載していたそうですが、電動ではなく、圧縮空気駆動だった、との事。
どういう原理なのかは、私にはわかりませぬが、
日露戦争前の軍艦に、そんなものが積まれていたのはすごいですね。
もっとも、この艦は艦隊指令、提督が乗り込む艦でしたから、
そういった配慮があったのかもしれません。
こちらは印刷室。
ただし、本来は別の場所にあったそうで、そちらは現在レストア中とのこと。
アメリカ海軍では軍艦内で壁新聞や告知を印刷するのは珍しくないのですが、
これはスペイン・アメリカ戦争時代のものだそうで、
そんな時代からやってたのかと驚きました。
ちなみにこの印刷機は当時のオリジナルで、
1902年に個人が購入して保存していたものを、
1960年代に寄贈してもらったんだとか。
これは酒保(しゅほ)でしょうかね。
いわゆる艦内の購買です。
第二次大戦以降のアメリカ海軍の場合、PXと呼ぶのが普通ですが、
この時代になんと呼んでいたのかは知りませぬ。
おそらく歯科医でしょう。
巡洋艦クラスにまで歯科医が乗っていた、
というのは、この時代はまだ軍艦が少なかったからか、
あるいはこのUSSオリンピアは旗艦として利用されていたからでしょうか。
ちなみにこんなとこにまで石炭投入口がありました。
当時からホントに歯科医のとこにあったのか、
この再現展示が適当で、本来とは別の場所に
歯科医の部屋を再現してしまったのか、
どちらなのかは判断できませんが…。
手術台のようなものが見えてますから、医療室ですかね。
ちなみにこの辺りはほぼ艦首に近い地区となっております。
そこにあった謎の機械。
下から蒸気をもらってるらしいパイプが見えてるので、
なんらかの蒸気機関だとは思いますが…。
この位置だと錨の巻き上げ機かも知れませんが、確証はなし。
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