■歴代最高級軍艦
うーん、ホントにデラックス(笑)。
商用フェリーとかそれほど乗ったことがあるわけではないですが、
それでも、こんな贅沢な内装の船、
民間旅客船でもそうはないと思いますよ…。
ちなみに写真のアメリカ人ご年配夫婦とは
しばらく一緒に見学を進める事になるのですが、
奥さんがなぜか建材の木にご執心で、
いろんな場所で木製部の接写をしてました。
…木製品マニア?
そこまで彼女の興味を引く、ということは、
やはりこれ、マホガニーですかね。
こちらは士官の部屋。
いや、ホントに贅沢だ。
先に書いたように儀仗艦だったので、お偉いさんの乗艦に
備えたものなのかもしれませんが、
個室で、この広さにこの設備、民間の客船だったら、
いくら取られるんだ、という世界ですぜ。
それが給料もらって乗れるんですから、いい身分でしょう。
ちなみに高級士官(Senior
Officer)の部屋だけで16あるそうで、
こんなのが16あるとしたら、どんだけ空間の無駄なんでしょう…。
士官たちの頭という貼り紙になんだこれ、と思ったらトイレじゃないの。
後で調べて見たら、Head には俗語で船のトイレ、という意味もあるそうな。
しかし、手前の意味も無く広い空間といい、
やはり無駄な贅沢やってますねえ、アメリカ海軍(笑)
こちらは士官用シャワー室。
広いなあ…。
この船、主砲は4門しか積んでないんですが、
この士官用のムダな贅沢をやめるだけで、
あと2門は積めたんじゃないでしょうか(笑)。
そこから振り返ったところ。
隣の部屋がヤケに明るいのは天井に明り取り用の窓があるからです。
とりあえず、電燈がまだ普及してない時代の軍艦では、
明り取りの窓は必須でした。
これがなければ、艦内は常に真っ暗になってしまいます。
ただし、USSオリンピアは艦内にモーター動力用の発電機を持っていたので、
1895年の就航なら、電燈の搭載がギリギリ間に合っていた可能性もあります。
少なくとも1900年代以降は電燈設備を追加していたと思われますが、
例によってここら辺りの詳細は不明。
幸い、この時代はまだまだ長距離砲がなく、
したがって放物線を描いて上から砲弾が落下してくる事は
あまり心配しなくても済んだのかもしれません。
といっても、あと10年もすると、
そんなノンキな事言ってられない時代になるんですが。
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