■トマホーク広場にて

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そこで艦上構造物の谷間にたどり着く。
こちらが艦橋から第一煙突の後ろまでの構造部、
向こう側に見えてるのが第二煙突を中心から後ろの部分となります。

この谷間部分は、かつて40mm機関砲の銃座と射撃管制装置、
さらに5インチ砲塔などがあった場所で
ベトナム戦後はMark 56射撃管制装置が搭載されていたらしい場所でもあります。

現在は、なんだかガランとしてますが、ここがこの艦の主力兵器、
トマホークの搭載場所その1となります。



が、そこにはこういったコンテナのような箱が。
これが先に紹介したトマホークの発射装置で、あれ一箱に4発装填できます。
これと同じ配置でこの向かい側にも2基あり、計4基の発射装置が見れるのですが、
先にも書いたように、第二煙突の後ろにもさらに4基あり、
計8基で、32発を装填して航海する、という形になっています。
ちなみに後部の4基は、見学コースからはほとんど見る事ができませぬ。

これの搭載が1982年の近代化改修の主目的だったんですが
意外にあっさりした装置ですね。
トマホークミサイルを最大32発運用できる、というのが
当時の戦艦の存在理由の説明で、ある意味、この小さな空間が、
この戦艦の存在価値の全て、という感じでもあるのです。



そこから下まで(おそらく02階の屋根の上)まで降りるわけですが、
ここもなかなか急な階段になっております。
短い脚でもちょっと怖いぜ。



その途中になぜかあった、19世紀風羅針盤。
チケット売り場で見たやつですが、
なぜこんな場所に羅針盤があって、それも19世紀風で、
さらに左右の変な黒い筒は何?といった謎は全く不明のままでございます…。



そこから入り口方向を見る。
艦内ではほとんど他のお客さんを見なかったのですが、
結構ぽつぽつ来てはいたので、まあ超高層ビル並の大きさがある艦内に
10人や20人のお客さんが居ても、遭遇確率は極めて低い、
という事なんでしょうね。

ちなみに、左手に例の渡河フェリーが見えてます。
今で出てしまった、という事は次は1時間後ですから、
まだゆっくり見学できそうです。


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