■ニュージャージーまであと何マイル



で、そこでふと北側を見ると、例の北からフィラデルファイアに入る橋、
その名もベンジャミン・フランクリン ブリッジが目に入る。
…橋があるなら、歩けるんじゃない?

あああ、この直前に往復8q近い深夜のワシントンD.C.散歩をやったばかりで、
お前はアホか、と今なら冷静にツッコめますが、
この段階では、深夜からの活動続行で軽くハイになっており、
それも手だな、と思ってしまったのでした。



しかも!さらに!プラス!
すぐそこにペットボトル自販機があり、そこでステキマジカル飲料、
ドクターペッパーの入手に成功!
これは!橋で行けという、天界からのミラクルメッセージに違いない!



…人間、冷静な判断力を失ってる状態で行動するほど、おろかな事は無い、
と後に痛感するのですが、とりあえず橋に向って歩き始める。
なんだかすぐそこに見えるし。



…結構歩いてようやその下まで到着。
あれ、もしかして、巨大な建造物なんで近くに見えちゃうアメリカンマジック?
と気が付いた時にはすでに遅かった(涙)。

この橋、全長で約1400m、あのタワー部の高さが約116m、
橋げたから水面までだけでも41mもの高さがあるのです。
これは周辺に造船所が多く、大型船の出入りに配慮した結果でしょう。

そんなわけで実はフェリー乗り場からここまで、
実に1q近くの距離があったのでした。
よって歩いて10分近くかかりました…。

そこに加えて、橋をわたるのに1.4q、
さらにビルなら15階近い高さの50m近くまで登るわけです。
(後で見るように歩道の位置は路面よりかなり高い)

…はい、バカですね(涙)。

ちなみに、この橋のたもとの石に1924の文字が刻まれていたので、
どうやらこの橋、第二次大戦前どころか、大恐慌前に立てられたものみたいです。
となると、間もなく建設後100年が経つわけで、
これほどの橋が100年維持されてるのですからたいしたものです。

戦後に立てられた鉄筋コンクリートビルが老朽化で(笑)
建て替えられちゃう日本からみると相当な技術格差があったのでしょうね。
現在でも東京のビルなんかが30〜40年で建て代えとよく聞きますから、
ヘタな木造建築よりお粗末な耐用年数じゃないのか、それと思いますが…。


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