■フィラデルフィアの駅
中はこんな感じ。
ほんとにただのデカイ箱、という駅で、何の意味があるのやら…。
人間の頭上10m以上が、ひたすら意味の無い空間となっております。
欧米の駅の天井が高いのは、蒸気機関車時代の煙を逃がす構造の名残ですから、
もしかしたら、かつては地下ではなく、こっちに列車が到着してたんでしょうかね。
でもって全体は例によってローマ風。
おそらく19世紀末から20世紀初頭の建築でしょう。
リンカーンメモリアルを始め、当時建てられた
ワシントンD.C.中の建物と、ほぼ同じ時代のものだと思います。
ついでながら、欧米の鉄道駅の構造は日本のものとは
全く異なるのですが、私が知る限りでは唯一、東京の上野駅の広小路口が、
ワシントンD.C.やロンドン、パリ、そしてバンコク(笑)といった
古くからある海外鉄道の駅に似た構造を持ってます。
あれから改札を取っ払って、二階から上のホームを外してしまえば、
そのまんま欧米式の駅となります。
興味のある人は上野にいらっしゃいませ(笑)。
で、フードコート、の垂れ幕があるのを見かける。
左の時計でわかるように、まだ8時過ぎ。
目的地の博物館は9時30分からですから、まだ時間に余裕はありにけり。
今日は例のホテルの朝食すら摂ってませんから、ちょっと見てみますか。
…残念、コーヒー屋さん意外は全て開店前でした。
が、かなりの数の店があるので、
帰りはここで食事を取ろう、
今日こそ文明国の観光旅行にふさわしい食事をしようと心に誓う。
とりあえずアムトラックが到着するのは、街の西の外れにある、
30thストリート駅で、ここから地下鉄に乗り換えて、
目的地である街の東にあるデラウェア川沿いまで行けるのは確認済み。
よって、まずは地下鉄の駅を確認するところから。
ここから左…って、それ駅から外に出ちゃうんですが…。
ついでにフィラデルフィアでは地下鉄はSubwayなのだと知る。
今さらですが、英語の接頭語のSub-は
概念上、物理上の両方で下側、という意味を持つため、
日本語訳では“下”の字をあてるだけで
およその意味がつかめる便利なものとなってます。
例えば、物理的には、Sub-marine
で海の下、すなわち潜水(艦)、
Sub-way で道の下、すなわち地下(鉄道&通路)の意味になります。
概念的にはSub-jectで何かの下に置く、
すなわち支配下に置くの意味になり、
(なぜか形容詞だと下に置かれる方、従った、の意味になるが)
同時にtopic などの各論を下位構造に持つ全体の命題、
という意味で主題、主要項目といった意味になります。
さらにSub-liminal
で潜在意識、非認識下という意味ですし、
Sub-cultureなら、主流でも正統派でもない下位文化、
地下活動的な文化、といったニュアンスになるわけで。
否定を表すUn-(unable等)、何かの集合体を表すCo-(Corporate等)
三を意味するTri-(Triple等)といった代表的な接頭語を知っておくと、
知らない単語に出会っても、ある程度意味を理解できますから、
一通り覚えておくだけで、英単語を覚える効率が上がります。
なのに、少なくとも私が受けた学校の英語教育では、
あまり重要視されてませんでしたね…。
そういや、ウチの高校の英語教師はBoud
for(〜行き)を知らず、
そんな英語は無いと言われて困った事があったなあ…。
現実に本に出てるのに。
外に出ちゃいました。
案内どおりだから、あってるはずなんですが…。
外から見ても、四角四面な駅舎でして、
なにか立方体に強烈な愛着を持つ設計者によるものなんでしょうかね。
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