その先で、さあ投票しよう、みたいなポスターが並ぶ通路に入る。
どうやら歴代大統領の展示室のようですが、やけに地味な展示だな、と思う。
で、実はこっちは出口だったと、見学後に判明します…。
まずは、歴代大統領の映像資料展示。
オバマ大統領時代に生き残っている元大統領4人揃い踏み映像ですね。
左から大統領43号 ジョージW.ブッシュ（ブッシュ2号）、
大統領42号 クリントン、大統領41号 ジョージH.W.ブッシュ（ブッシュ1号）、
そして一番奥が大統領39号 カーターとなります。
生き残り4人のうち、2人が全く同じ名前、ジョージ・ブッシュという
変な時代になってまして（笑）、この親子はミドルネームで区別するしかありませぬ。
ちなみに、同じ名前の2人が共和党、違う2人が民主党です。
左二人がニ期8年、右の2人が一期4年ですから、
あわせてアメリカの生きた歴史24年分となります。
それだけ居ても、まともに仕事をした、と評価できるのは
クリントンの8年間だけ、というあたりがアメリカの悩みどころでしょう（笑）。
カーターとブッシュ1号の間のレーガンが存命なら、
彼も数少ない大当たり大統領ですから、もう少しマシだったんですが…。
ついでながら、リンカーン以来、アメリカ大統領はやけに背がでかい、
という伝統がありまして（笑）、一番奥、
小柄にみえるカーターでも175cmあります。
ちなみに第二次大戦後の大統領で、180cm以下の身長だったのは、
このカーターと、トルーマンの二人のみです。
で、トルーマンは最初は選挙なし、ルーズベルトの死で大統領になった人で、
次の選挙は確実に落ちると見られていた人物でした（逆転勝利を収めるが）。
さらにカーターも一期だけつとめて落選しちゃってます。
もしかすると、アメリカの選挙民は高身長が好きなんでしょうかね。
ちなみにブッシュ1号とクリントンは188cmもあり、
各国首脳が肉弾戦で外交に決着をつける、とかいうルールなら、
相当強かったんじゃないでしょうか。
さらについでながら、歴代大統領最大身長は
リンカーンとジョンソンで、両者193cmありました。
歴代最低大統領と、最良の大統領が両者とも
ノッポだったというのは興味深いところです。
ついでに1860年代のアメリカ人の平均身長は
今よりかなり低いみたいなので、
リンカーンは現代の感覚だと軽く2m超えてる大男だったと思います。
彼自らが戦場に殴りこんでこなかった事を、
南軍は感謝すべきかもしれませぬ。
アメリカ各地に残る、大統領の名前の道路の案内。
おそらくそれぞれの出身地のものじゃないかと。
ただし、ケネディとかワシントンとか人気の高い大統領はアメリカ中で見かけますけどね。
ちなみに、一番下のジョージ ブッシュはミドルネームが無いので、
1号か2号が判別ができませぬ…。
こちらは歴代大統領のゆかりの品々の展示。
ゴルフ用品から壷までいろいろありにけり。
これは大統領1号 ワシントン閣下が自宅で使っていたイスだとか。
ワシントン大統領の時代にはまだホワイトハウスが完成してませんから、
仕事が終わったら、自宅に帰ってくつろいでいたようです。
…意外に派手好き？
NEXT