■19世紀はスゴイ



こちらは再びエジソン閣下の電球で、1891年製のもの。
で、おそらく1階の展示よりも新しいと思われるこの解説では、
電球の発明はエジソンによるものではないが、
その発展と普及は彼の功績である、と小さく書かれてました(笑)。

公平な評価だと思います。



こちらは1869年、最初に大陸横断鉄道が繋がったとき、
最後に打ち込まれた黄金の停め具と、レール。
記念式典で使った後、そのままにしてたら盗まれちゃいますから(笑)、
引っこ抜いて回収、後にスミソニアンに寄贈されたものらしいです。

ちなみに、このように下が広がったIの字型のレールが、
現在も使われているスティーヴンスが発明したレールですね。

ついでながら、大陸横断鉄道がない時代、もっとも現実的な
アメリカ東海岸から西海岸への移動手段は、
一度パナマまで南下して、これをすぐに鉄道で横断、
対岸に出たら再び船で北上、というものでした。



こちらは1873年ごろのタイプライター。
よく見るとパソコンのキーボードとは、
XとCの位置が今と逆だったり、Mの位置が違ったりしてます。
現在のキーボードの文字配置は、タイプライターが源流なんですが、
そのタイプライターも、必ずしも全てが同じ文字配置ではなかったみたいですね。

ちなみにタイピストはアメリカで最初に女性が進出した
事務職の一つなんだとか。



こちらは1960年代のタイプライター。
サンフランシスコ在住の詩人の人が使っていたもので、
本体に見ろ!+考えろ!と白字で書き込まれるのが印象的。
つーか、詩人もタイプライターで詩を書くんですね…。



こちらは西部開拓時代を象徴する銃、
1881年ごろのウィンチェスター カービン銃。
カービンと言うのは騎兵が使う銃で、
基本的に小型で短い銃身のものを指します。
銃身が短い分、威力も射程距離も落ちますが、
反動が小さくなり、かつ扱いも楽なので、馬に乗りながら撃てるわけです。

ちなみにこれ、アメリカン・インディアンのスー(sioux)族の酋長が
騎兵隊との戦闘に破れて降伏したときに没収したものだとか。

となると両者とも、ウィンチェスターの銃で戦っていたわけで、
そりゃウィンチェスターミステリーハウスを建てるくらいわけない、
ってなくらいに儲かるよなあ、と思ったり。


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