■それも歴史



まずは1780年ごろ、100ドル札の彼こと、
ベンジャミン・フランクリンが使っていた散歩用の杖。
…微妙でしょう(笑)。
基本的には、ここの展示はこんな感じです。

カミナリに対して凧を上げて電気であると証明したり、
独立戦争中にヨーロッパで外交対策に奔走したりと、
多才な彼は、アメリカで最も人気のある歴史上の人物の一人なんでしょうね。



こちらはリンカーンのデスマスク…かと思ったらライブマスクだそうな。
死後、弛緩が始まる前に死顔を型に取ってしまうのがデスマスクで、
日本では夏目漱石のものなどが有名です。
対して、生きてる間に本人の顔を型に押し込んで
強引に作ってしまうのがライブマスクとなります。
当然、型取り中は呼吸ができないので、結構苦しいと思われますが…。

ちなみに、下には1886年製となっており、1865年に暗殺されたリンカーンの
ライブマスクがなんで1886年に作れるのよ、と思ったら、
1860年に作成されたものから1886年に複製したのだとか。
となると、彼の大統領就任は1861年ですから、
大統領当選前で、もしかすると何らかの選挙運動の一環として
造られたんでしょうか…。



こちらは1850年ごろからリンカーンが使っていた懐中時計。
ちなみに内部に1861年の南北戦争に関するメモが彫りこまれてるそうな。



こちらは1850年後ごろ、いわゆるゴールドラッシュ時代に
カリフォルニアで造られた金のインゴット。
が、注目は右下のイラストで(笑)、金を見つけて大喜びする開拓者さんが、
なんだか不思議な踊りを踊っております。
気持ちはわからんでもないが…。



これは20世紀前半の株式市場で必須の品だったチッカーテープ印刷機。
展示のは1900年ごろのもの。

日本じゃギリギリ江戸時代の1867年に発明された、
電話回線を通じて株価を速報する機械がチッカーテープで、
ニューヨーク株式市場の最新株価を、数分遅れで、
テープ状の紙に次々にプリントしてゆきます。

これによって、アメリカ中で株価をすぐさま(数分遅れ)知ることが可能になり、
アメリカの株式市場の発展に大きく貢献するのです。
昔よくあった横に流れてい行く電光掲示板風の株価表示は
おそらくこのチッカーテープの名残だと思います。

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