■議会の丘はいろいろだ



しばらく歩くと、大通りにぶつかり、向こうにおなじみの議事堂の建物が見える。
今まで見た来たのとは逆、裏側から見た国会議事堂ですね。
どうやら議会の丘、キャピトルヒル地区に入ったようです。



そこにあったヒル センター(Hill center)なる建物。
よく見ると旧海軍病院(Old narval hospital)との看板もあり、
どうも南北戦争中、海軍工廠に運び込まれた負傷者の治療を目的に
建てられた海軍病院の建物を利用した地域センターのようです。

ただし病院の建設開始が1864年、完成が1866年で戦争には間に合ってないそうな。
それでも、当時としてはワシントンD.C.最大の病院であり、
アメリカでも総合大型病院のハシリとなった存在のようです。
1911年まで病院として使われた後、海軍の医療部門の訓練施設や、
海軍の退役軍人らの宿泊施設にされていたんだとか。

でもって、それを1962年にワシントンD.C.の行政部が引き取る事になります。
その後、各種公共団体の事務所にしたものの、あまり使われなくなってしまい、
荒れ放題になっていたのを見た市民団体が19世紀の姿に戻す再建工事に着手、
6年近くかけて、今年(2013年)の3月に完成したものらしいです。

で、内部が見学できます、みたいな案内があったので行ってみたのですが、
ここにもあったヨガ教室(笑)とスペイン語教室の案内がある他は、
見学コースみたいな案内が見当たらず。

うーむ、ちょっと残念と思いながら撤収します。




そこから議事堂の裏にあるイースタンマーケット駅を目指して歩く。
議事堂が見えてるから歩ける距離と思ったら大間違いで(笑)、
何度も書いてるように、広大なワシントンD.C.に巨大な建物だらけなため、
なんだか直ぐそこに見えますが、実はq単位で離れてる、なんてのが普通なのです。

今回の目的駅スミソニアンは地下鉄で4駅先ですから、ちょっと歩くのはキツイでしょう。
…まあ、この後に、それに近いことをやっちゃうんですが…。

で、途中でなんだかにぎやかな通りを見かける。
イースタンマーケットという駅の名前からして、
何か商業施設があるんでしょうかね。
ちょっと行ってみますか。



おお、なんだかいい感じの店が。
ここで食事にしちゃおうか、と一瞬考えたのですが、
時計を見ると10時半で、まだいいや、と判断してしまう。
この判断を、この日一日、悔やみ続ける事になるんですが(涙)…



そこからさらに奥に向うと、なんだか市が立ってます。
おお、ここでもやってるんだ。
さらに左手にはボストンで見たような、古い市場の建物が見えてます。
どうもこれがイースタンマーケットのようですね。

ついでに、周辺の皆さんに注目。
黒人系の人、ほとんど居ませんね。
ああ、同じ市内で歩いて10分前後の距離で、
ここまではっきり住民層がわかれるんだ、と驚いたのでした。

はい、という感じで、今回の旅で最大の偶発遭遇戦となった
イースタンマーケットの戦いが始まります。
とりあえず、今回の本編はここまで。


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