■アメリカンTV-1
イヤッホー、ペロ君、今回のお話はアメリカのテレビとジョンについてだ。
「誰だよ、ジョンて」
イヤンバカンてなくらいに広大なアメリカ大陸では、
せいぜい100q届けばラッキーな
アナログ放送用のVHFの電波なんてあってないようなものだ。
さらに到達距離の短いデジタル放送用のUHF波なんて何の役にも立たない。
この結果、TV放送塔からカバーできるエリアごとに、
すなわち州ごとどころか各都市ごとに好き勝手なTV局が存在するんだ。
「つーか、今はケーブルTVがメインなんでしょ」
まあ、その通り。
ただし、各地に林立するTV局という構造は変わっておらず、
この結果、地域ごとにいろんな変な番組をやってたりする。
日本じゃTVを見ないというか、TVを持ってない私だが、
海外では現地の雰囲気を手っ取り早く掴むため、可能な限りTVを見るんだ。
中でも、アメリカはトップクラスでTVが愉快な国なんだよ。
「そうなの?」
そうなのさ。
さらに今回のホテルに置かれていたのは20世紀のごとき丸みを帯びた
ブラウン管テレビで、その怪しさが倍増だった。
まあ、こんな感じだね。
「放送大学?」
いや、おじさんが手に持ってるのは聖書で、これは宗教番組。
「キリスト教の?」
だと思う。
これ、スペイン語番組だったので実はよくわからなかった。
「じゃあ紹介するなよ」
いや、問題は下の文字なんだ。
電話番号はいいとして、上のホームページアドレスに注目。
「…妙に長いね」
長いんだよ(笑)。
すでにhttp://と最初のWまでが画面の外に出てるのに、
右側の文字はまだ続いてるんだ。
「アクセスしようにも覚えられないんじゃ」
だよね。
持ち込んだノートパソコンでアクセスしようと思ったんだが、
覚えるのはムリだから、見たまま打ち込もうとしたものの、
文字が流れるのも結構速くて、どうしても最後まで追いつけなかった…。
「意味無いじゃん。アクセスできるもんなら、してみやがれ的なもの?」
どうだかなあ。
番組制作にも、放送にもお金がかかってる以上、
そこまで挑戦的で投げやりとも思えないが…。
どうもこのアドレスの先頭部分は、スペイン語で内閣の意味みたいだから、
もしかしてヒスパニック系の人なら覚えやすい
単語の羅列になってるのかもしれない。
日本ならyasurikakaku.jpみたいな。
「それでも長いよ。…え、内閣?」
どうも神の国といった意味で使ってるらしいが、
そこら辺も謎だね。
まあ、こういった番組があるんだ、とくらいに思っておいてちょうだい。
とりあえず、今回はここまで。
次回、もう一回、テレビネタをやるよ。
「引っ張るんだ、この話」
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