■次は昼飯だ
ちょっと判りにくいですが、中央にある球形のスクリーンに、
地球の映像を映写して、地球上の海洋の潮の流れや大気の動きを
アニメーションで見せてくれる装置。
ロンドンでも見た記憶があるほか、
シカゴの産業科学博物館にも同じようなの、ありましたね。
継ぎ目のほとんど分からない映像を球形に映写してるんですが、
どういったレンズを使ってるんでしょう、これ。
ただし、技術の難易度の割には地味な印象で(笑)、イマイチ人気がありませんでした…。
先に説明したように、基本的に自然史館は天然物関連の博物館なんですが、
いくつかの例外があり、その一つがここに展示されていたエスキモー関係の品々。
…いい味出してますねえ。
冷静に考えると微妙に人種差別的な、あるいは宗教差別的な展示のように思いますが、
実はアフリカ大陸の土着文化の展示も、この自然科学館に入ってしまってます。
まあ、そこまではなんとなく理解できなくもないのですが、
後で見るように、さらに韓国に関する展示もこの自然史館にあるんですよ(笑)。
ホントに唐突に、韓国の展示コーナーがこの建物の隅っこに存在してるのです。
ちなみに、他の国の展示は一切ありません。
アメリカ人から見ると朝鮮半島は希少な自然現象なのか、とも思いましたが、
実際は韓国系アメリカ人の皆さんが金を積んで展示スペースを買ったものの、
航空宇宙でも、アメリカ史でも、インディアンでもない韓国の展示、どうする?
じゃあ自然の一部ってことでいいんじゃない、とここに回されたんじゃないかと…。
と、そこから地下に向う階段があり、
この下には食堂があるようです。
そろそろ午後1時、ちょうどいいから食事にしちゃいますか。
下に降りてみると、Atrium
cafeという看板が見えます。
実はこの反対側にも軽食コーナーがあったのですが、
とりあえず、いくつかの店が入ってるらしいあちらに向うことに。
ちなみにAtriumってなんだ?と思ったのですが後で調べて見たら
ローマ建築における中庭の意味だそうな。
で、今回の昼食がこれ。
……ピザ一切れと、例の飲み放題のドリンクバーで10ドル79セントなり。
この時のレートで約1050円というところです。
私の普段の昼食代の約2倍でこれですか…。
もっとも、これは観光地価格で、この後、最終日には同じ値段で、
死ぬほどピザを食べまくる事になります。
が、それでも以前はもっと安く気軽に腹いっぱい食べれたのがアメリカだったのに…。
これじゃまるでイギリスやフランスと変わらない国になっちゃいましたね。
どうもアメリカのインフレ、シャレになってないレベルのような気がしてきました。
かつて70年代に未曾有のインフレから経済崩壊、という
経験を持つアメリカが、なぜこれほどのインフレを
放置してるのか理解できませんが、個人的には正しい道とは思えないですねえ。
2013年の現状からすると、この先もしばらくこのインフレは続くように思え、
ちょっと参ったなあ、という感じです。
NEXT