■みんなの祖先



でもってこっちがシャレにならない方の熊、
グリズリーこと灰色熊です。
まあ、巨大でございまして、
生きてる間に道端で出会いたくない生物、その1ですね。

日本のヒグマとほぼおなじ種ですから、軽く人を殺す能力を持ちます。
おそらく地上で最強の肉食(雑食)獣の一つで、
こんなのがアメリカ、日本(北海道)と言う文明国の地で繁殖してるのは
ある意味で恐ろしい話ではありにけり。
札幌って、そういった意味では
世界でもっとも危険な100万都市かもしれませぬ(笑)…。

アメリカの場合、カリフォルニアの温暖の地にも生息してたのですが、
これまた1920年代には絶滅していたと見られます。
もう数年、がんばれば保護してもらえたでしょうに…。

ちなみに、体が大きいほうが体積に対する表面積が小さくて、
寒冷地では有利うんぬん…といった話で、
ツキノワグマとヒグマの比較が出てくるのを見た事がありますが、
ヒグマの仲間は18〜19世紀くらいまで
北半球の南の方にもかなり居ましたから、
その例に出すのはあまりふさわしくないでしょう。



そんなクマ族の頂点に立つ北極熊さんが北極コーナーの上に居ました。
こちらはさらに大型で、危険どころではない相手なんですが、
幸い、北海道にもアメリカ本土にも居ないのでした。

ただし、彼らが最強なのはあくまで地上というか氷上でして、
海中だとシャチに襲われ、捕食される事があります。
ナショナル ジオ グラフィックが映像の撮影に成功して有名になったのですが、
実はそれ以外ではあまり実例を聞かないので、
たまたま襲っちゃったのか、それとも頻繁に起きることなのかはよくわかりませぬ。

そういや、シャチもシロクロのパンダ柄のせいか
意外に恐怖感なく見られる動物ですが、
サメより獰猛で頭がいいですから、なめてかかるとエライ事になるはずです。

ついでにアメリカのコカコーラのイメージキャラクターは
北極クマなんですが、あれはなんでやねん。



最後はモーガヌ-カドゥン(Morganucodon/発音は違う可能性有り)。
2億1千万年前に生息していた極初期の哺乳類で、
現在の哺乳類の祖先の一つと考えられてるそうな。

これは自由に触っていいそうで、皆さんになでられてピカピカでした。

ちなみに模型は倍のサイズに拡大してあるそうで、現物は10cm前後だったとか。
我ながら、ここからよくがんばったぜ人類と思います。



哺乳類展示の横には写真コンテストの優秀作品を展示するコーナーが。
館内数箇所に分かれて展示されていましたが、見事な作品が多く、
さらには日本の方の受賞作もいくつか展示されてました。

はい、という感じで今回の本編はここまで。



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