■丘の上の国会
けっこう登ってようやく建物に到着。
日本の国会議事堂の、はい国会です、むろん議事堂です、
といったあっけなさに比べると、
なんだかリゾート地のホテルみたいな建物だと思う。
基本的にワシントンD.C.の巨大な博物館、庁舎郡を見てから
東京に帰ってくると、こりゃアメリカには絶対にかなわんわ、
と思ってしまうのもまた事実(笑)で、
物理的な説得力ってのも、意外に重要なのかもしれません。
バブル時代の結婚式用ウェディングケーキのような議事堂の中央ドームは
地上から88mの高さがあり、ワシントンD.C.では5番目に高い建物だそうな。
(1番はワシントンメモリアルの169mだがこれは記念塔なので除外し、
国会議事堂を4番目に高い建物、とする資料も多い)
どうもワシントンD.C.には高層建築を禁じる法律があるそうで、
言われてみると、アメリカのこれだけの規模の都市なのに、
ダウンタウンの高層ビル街がありません。
ちなみにテッペンに居るのは自由の女神像なんですが、
英語ではStatue
of Freedom。
対してニューヨークの自由の女神はStatue of
Libertyで、
これまた日本語だと自由の女神。
ここら辺りは日本語ではどっちも「自由」となるんですが、
勝手気まま、気の向くままな自由がFreedom、
言論の自由、奴隷解放の自由、といった人権としての自由が
Liberty、
と思っておけばほぼ間違いないはず。
(ただし厳密ではなく、英語圏の人でも両者をごっちゃにしてる事が多い)
ついでながら意外に知られて無いので書いておくと、
どちらも直訳すると“自由の像”であり、
女神なんて単語はどこにもありません。
もう日本語で定着してしまったし、名訳と言う気もしますが、
本当は女神なんて言葉は使われてない、
というのは覚えておいて損はないでしょう(笑)。
ちなみに、この像、モール側にケツを向けており、
てっきりホワイトハウスにケンカ売ってるんだと思ってましたが、
今回よく見てみたら、ホワイトハウスとは逆、
スミソニアン本部、あるいはその先のペンタゴンにケツを向けてる、
という事に気が付きました。
…だからどうした、という質問は禁止。
ほぼ正面から。
本体部分はさらに高い位置にあります。
この時、横に居たバッジをつけた集団が、
出迎えの人に連れられて横の通路から奥に入って行きました。
国会議員の紹介による内部見学かな、と思ったんですが、
この裏側に新たしいビジターセンターが開館してた事を帰国後に発見、
朝の8時半から見学できる、という事なので、その見学かもしれません。
そんな私がすっかり見忘れた(涙)ビジターセンターはこの裏側、
モールとは反対側の入り口にあるので、
興味のある人は忘れずに裏にまわりませう。
高台にあるだけに、眺めはよろしいです。
モール方向中央のエジプト式尖塔がワイントンメモリアル、
よく見るとその奥にリンカーンメモリアルも見えてます。
その右手の小さなドームが本日二番目の目的地、自然史博物館で、
さらにその右、画面端の巨大なドームがこれから向う国立美術館の西館です。
こうして見るとアチコチで建設用のクレーンが稼動中で、
アメリカ、それなりに景気がいいのかもしれません。
そこからの眺めのGIF画像。
南方向から北方向にカメラを動かしてます。
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