■議事堂前も銅像だらけ
ちなみにこの展望台(?)には噴水があります。
地元の人が犬の散歩に来てましたが、犬の散歩で入れる国会議事堂の敷地内、
というのもアメリカらしいなあ、と思ったり。
さて、帰りは来たのと反対側、北側の階段でモールへと戻りましょう。
階段を下りた先が例のペンシルバニア アヴェニューですね。
このまま真っ直ぐ行けば、昨日の朝見たホワイトハウスの横に出ます。
ちなみに大統領の就任パレードは、ちょうどこの辺りから
ホワイトハウスに向けてスタートするらしいです。
そこにもなんだか彫像がありましたが、もう面倒なので確認もせず…。
ただし議事堂正面の銅像だけは見ておきましょう。
4頭のライオン像に囲まれたユリシーズ・グラントの像ですね。
南北戦争で北軍を勝利に導くことになった将軍ですが、
後に大統領にもなりました。
もっとも汚職事件などによって歴代最低大統領のウワサも高い人なので(笑)、
こちらでは軍人時代の銅像になってます。
ちなみに、4頭のライオンに囲まれて中央の高い位置に主人公が居る、
というこの構図はロンドンのトラファルガー広場にあるネルソン像そのまんまです。
これは1924年完成とされてますから、間違いなくこちらがパクってます(笑)。
初代大統領ワシントンから軍人が大領領になるケースが多いのが
アメリカ大統領の特徴の一つで、
将軍(General)以上の地位に在った人物だけでに限っても
ワシントン、グラント、アイゼンハワーと3人もいます。
ちなみにこの3人は全員、元帥(General
of the Army
)ですが、
ワシントンの元帥の称号だけは死後、それどころか建国200年の1976年に
贈られたもので、生前のワシントンは普通の将軍に過ぎません。
その横には南北戦争を象徴する彫像があります。
今回は見学してませんが、第二次大戦メモリアルにも同じようなものがあり、
さらにそれをパクッた彫像がソウルの戦争記念館にもあります。
因果はめぐるよどこまでも(笑)。
ちょっと離れたところから見ると、全体が薄いブルーでとてもキレイ、
と思ってしまうんですが、よくみると銅像の錆が流れたものでした。
余談ですが足尾銅山の公害の記憶が強いためか、
日本では銅とその青錆は有毒ある、という俗説が根強く、
私も子供の頃に親からそう教わった記憶があります。
が、これは民間伝承だったようで、銅やその錆に強い毒性はない、
というのは既に実験で確かめられていたりするのです。
実際、足尾銅山の公害の元になったのは主に銅と一緒に出てくる
カドミウムの方で、銅そのものではありません。
NEXT