■夕撃旅団アレクサンドリア前線司令部



その教会の裏が今回のホテルでした。
駅から歩いて10分ほど。

なのでD.C.中心部には20〜25分あれば到達可能です。
アメリカの宿で、これだけ鉄道利用が便利なら文句なしでしょう。
正直に言ってしまえば、あまりに高すぎてD.C.中心部の宿が取れなかったのですが、
ここ数年、ホテルはむしろ郊外の方が安くて面白い、という印象があります。
そして、ここもまた愉快な地域でありました。

で、さあチェックインをするぜ、とフロントに向かい、
ベルを鳴らすと、ああ、出てきた青年はアローと尻上がりに私に言った。

…またもインド系…。

しかもなぜこの時間でハロー。が、気を取り直して、
「私、部屋を予約した者アルヨ、これが予約番号ネ」
とプリントした紙を見せたところ、しばらくの沈黙のうち、
「えーと、どうしましょう?(What should I do,sir?)」
との返事が返ってくる。

私もそれなりに旅行をして来たつもりですが、
ホテルで予約番号を告げた後に、どうしましょう?
と聞かれたのは、さすがに生まれて初めて(笑)。
よって、一瞬、なんと答えて言いかわからず、
しばらくインド青年とボケーっと無言で見つめ合うことに…
数秒後、気をとりなおして、
「チェックインをお願いするアル」
と伝えると、
「わかりました」とようやく名簿を調べて鍵を渡してくれる。

このホテルではチェックイン以外に何かスゴイ必殺技とかが
あったりするんだろうか、と思ったものの、
まあ、なんとかなったのでいいか、と考える。

とりあえず、インターネットの使い方を聞くと、
WiFiのノートパソコンなら、部屋で立ち上げてハイスピードアクセスという
アクセスポイントを選べばいいだけ、と説明される。
パスワードも何もなし、というのはさすがに初めてで
ちょっと驚いたのですが、まあ使えるならいいや、
とそのまま部屋に向かう。
どうせ旅行用のノートPCで見られて困るようなデータは何も入ってないし。



街中のホテルですが、アメリカの安宿ですから、モーテルです。
みなさん、車を泊めて、直接そこから部屋に入れるわけです。

私は車でもないのに、駐車場前の一等地(?)の部屋でした。
ちなみに、毎晩チェックしてたのですが(笑)、
2晩以上続けて同じ車が居たのは金〜日曜の1台のみ。
アメリカンな旅行では1泊2日で帰ってしまうが一般的なのか、
それとも地元の旅行客ばかりだったのか…。



部屋はこんな感じ。アメリカン部屋にしてはやや手狭なのは、
おそらくこの建物が相当年季が入ってるからでしょう(笑)。
どう少なく見ても、1970年代より後ではないよな、という内装でした。

テレビがベッドの横、という妙な配置で、今でもブラウン管、
さらにこのテレビ台、仏壇のように観音開きの扉がついてます(笑)。
意味も無く楽しくなって来ましたぜ!

ついでに欧米のホテルではほぼ必ず見かける
部屋に置かれた聖書もありませんでした。

まあ、1泊税込み約8500円ですから、こんなもんでしょうか。
(7泊分の平均。金土がなければもうちょっと安い)



で、お気づきの方もいるでしょうが、この日は機内食で食べたAIRな牛丼(笑)が
最後の食事で、現地時間21時となったこの瞬間までの10時間で食べたのは、
ジェットブルーの機内で出たクッキーのみです。

さすがに空腹なので、何かを買ってこようと大通りに出てみると、
おお、ガソリンスタンドが3件もあり。

最近は日本でも増えて来ましたが、アメリカのガソリンスタンドは
ほぼ必ずコンビニなどのお店が中にあります。
じゃあ、3軒のうちのどれかでパンでも…と思って行って見ると、
なんと3軒とも、ガソリンスタンドは24時間営業なのに、
お店の方は午後5時までで閉店なのでした…。

マジか!と思うも、周辺に他には店も見当たらず、
さすがにこれ以上歩き回る元気もなく、泣く泣くホテルへ引き返す。



途中でせめて一矢報いようと自販機で買ってきたチェリーコーク。
こんな街中に、普通に自販機があるとは、アメリカも変わったなあ、
と思うのと同時に、これが本日の最後のカロリーと考えると泣けてくる。
これがいわゆる「アレクサンドリアの悲劇」の幕開けなのでした…。

ちなみに現地時間9月17日21時だと
、サマータイム中で日本との時差は13時間。
となると日本はすでに18日の朝10時であり、
私はすでに9月17日を34時間生きているわけです。

飛行機ではぜんぜん寝てませんから、さすがにこれはきつい。
よって、シャワーを浴びてすぐさまお休みなさい、となりました。

ようやくこれにて9月17日が終わります。
はい、今回の本編は、ここまで。


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