■アメリカンな21世紀の商売について

さて、今回のオマケコーナーは
21世紀におけるアメリカンな商売についてだ。

「さいですか」

まずはこれ。



「頭の組み合わせ2ドル?」

ヘッドセットとはヘッドフォンの事だ。
機内で映画とか動画とかを見るのに使うやつだね。
今回利用した航空会社、ジェットブルーでは
これをタダでは貸し出してくれなくて、
自分でヘッドフォンを持ち込むか、ここで買わないといけないらしい。

「らしいって…あんた実際に乗ったんでしょ」

乗ったのだけど、先に説明したような遅延があって、
その待ち時間中に、客室乗務員の人が
ヘッドフォンを配って歩いちゃったんだよ。

「じゃあ、普通に無料でもサービスしてるってことじゃん」

ところが、それを受け取ったとなりの席の人が
これは無料なの?と確認したんだけど、
今回は遅延が発生したので、特別である…
というような事を客室乗務員の人が言っていたような…

「なんだよ、その歯切れの悪さ。聞いたんでしょ?」

世の中は常に聞けば分かるってほど単純ではないのだ。
すなわち、私の英語力では理解できなかった。

「…最初からそう言えよ。
でも、買うにしても2ドルなら安いじゃん」

が、これも謎で、説明ではヘッドフォンを持ってない人は
購入してね(purchase)、と書いてあるんだけど、
よくみると別の場所にはDeposit 2$ となっていて、
こっちが正しいのなら、保証金が2ドルで、
降りるときに返却しなきゃならない、という事になる。

「あれま」

まあ、いずれにせよ、21世紀のアメリカの航空会社は
どうも世知辛い、という話だね。

で、お次はこれ。



「自販機じゃん」

とりあえず、上に書いてあるようにアメリカの家電屋さん。
BEST BUY の運営する自販機なんだよ。
これもボストン空港で見かけたもの。

「…家電屋さんの自販機?」



なので、中身はこんな感じ。
デジカメ、プリンタのインク、ヘッドフォン、メモリーカードなどが
ずらりと並んでいるんだ。

「…なんかこれ、以前にも見たような…」

その通り。
機械は別物だが、やってることは
香港からシェンゼンの辺りで中華な皆さんがやってた自販機そのものだ。

「どっちが先なのよ?」

それは謎。
少なくとも香港エリアでは3年前からあったが、
なにせアメリカに来てなかったので、どっちが先かはわからない。
が、こんなのやるのは中国人のみなさんだけだろう、
と思ってたので、これを見たときはちょっと驚いたわけだ。

そもそも、アメリカにこんなに自動販売機が普及するなんて、
思ってもみなかったからなあ…。

「技術が進んだの?」

技術というよりは、治安だと思うよ。
自販機はここに現金があります(最低でもつり銭は入ってる)と
周囲に宣言しているような機械だから、
治安に問題がある場所に置いてしまうと、
単なる犯罪者の皆さんへの小遣い提供マシーンとなってしまうんだ。
上のヘッドセットのお金の改修なんかも同じだね。

「でも空港の中でしょ、これ」

いや、1980年代にはロサンジェルスやシカゴ空港の乗り換え通路で
強盗が出たらしいから、かつのてアメリカの無法ぶりを
甘く見ちゃいけないんだぜ。

「そういうもんかね」

てな感じで、今回はここまでだ。


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