■さあ空港に帰ろう
地下鉄の駅に向う途中で見かけた、
昔はちょっとワルやってて…的な裏通り。
今回見かけた数少ない、ここに入り込んで犯罪に巻き込まれたら
それは本人の責任であろう、という地域でした。
再開発から完全に取り残されてしまった、という感じの地域です。
個人的な感想ですが、アメリカ最悪の時代、ジョンソン大統領から
カーター大統領に至る1960年代後半〜1980年代前半までの20年前後で、
アメリカは経済も政治もセットでどん底、という状態にあったように思います。
そういったドン底時代の末期に司馬遼太郎さんが
アメリカの東海岸周辺を歩き回ってアメリカ素描、という本を書いてるのですが、
そこで描写されてる荒廃したアメリカ東海岸の風景を
2013年のアメリカから想像するのはほとんど不可能でしょう。
それくらいレーガン以降、クリントン大統領までの20年で、
アメリカは大復活を遂げてしまったわけで、
なんだかんだでスゴイ国だなあ、と思います。
アメリカの場合、行くたびに治安がよくなってる、
という印象がありますが、経済的な力の回復とこれは
決して無縁ではないでしょう。
であっさり、地下鉄の駅にたどりつく。
あまり取り得が無いことが自慢の一つの私ですが、
一度でも歩いた場所はほぼ完全に頭にはいってしまう、
という変な才能だけはあるのです。
ただし、地理感がない場所でも同じことをやって
散々な目にあう、というオマケ付ですが…。
直ぐに電車も来ました。
ボストンの地下鉄も、こういったプラスチック製のイスで、
こういった面からもクッションありの日本の地下鉄は偉大だな、と思います。
この点は日本の地下鉄をコピーしたと思われる、ソウルの地下鉄なんかも一緒ですが、
おなじアジアでも、イギリス式の香港の地下鉄などは欧米式だったりします。
さて、まだ30分前後の余裕がありますので、十分、
乗り継ぎの飛行機に間に合いそうです。
空港駅に到着。
国際空港にも関わらず、意外にに降りる人がいない。
東海岸の都会とはいえ、ボストンも自動車社会なんでしょうかね。
さて、今回ボストンからワシントンD.C.、というかその近郊にあるダレス空港までは
ジェットブルーという航空会社の便を使う事になってます。
ブルーというのは英語で憂鬱、という意味もあるので、
妙な名前だなあ、と思ったんですが、この後、ホントにジェットがブルーに(笑)。
ついでに帰国後に調べて見たら、機長が飛行中に発狂して、
乗客に取り押さえられ、副操縦士が後の操縦を担当した、
という事件を起こしてると知る。
…まあ、いろいろあるよね。
とりあえず、聞いたこと無い会社だなあ、ボストンのローガン空港もアメリカ式に
分離した4つものターミナルがあって、ターミナルが違うと面倒…
と思ってたら、駅からのシャトルバスが最初によったターミナルの入り口にこの文字が。
イヤーン、わかりやすい(笑)。意外に大きな会社みたいですね。
速攻で飛び降りて、入り口に向う。
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