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![]() さて、では博物館の庭にある古民家の見学に参りましょう。でもってこれは移築時に新築したと思われる冠木門。 …これホントにあったのか、という気もするんですが…。東北では個人宅に冠木門造るんですかね。普通は寺社仏閣、城や役場、あとは藩校など公的な場所に造られるものなんですが。ちなみに奥に見えているのは住宅ではなく中門。いやこれ、門か?と思ったんですが、どうも厩も兼ねていたとか。この中門、なんで通行口を中心部ではなく左にズラシて造ったんでしょうね。 ![]() 中門は裏から見るとこんな感じ。かなり大きなもので、これまた江戸期の個人住宅でよく許されたな、と思う。 ![]() でもってこちらが母屋。メチャクチャデカいです。江戸時代中期、1769(明和6)年の建物だそうで、この時期の古民家は初めて見ます。肝入(きもいり)、いわゆる庄屋の人の家だったようですが、それにしてもデカい。鎌倉期なら武家屋敷でもやって行けそうな規模です。 ちなみにこの母屋と先に見た中門が宮城県の有形文化財に指定されているそうな。 ![]() 便所は屋外にある形式。となると豪雪地帯では無い土地にあった建物か。いやしかし、これだけ立派な屋根付きの便所って、どれだけお金持ってたんだこの家の人達、と思う。 |